そろそろ旬は過ぎようとしていますが、筍や蕨の季節です。
Y家のご法事のおときに、当家お手間入りの筍の煮付けや蕨のおひたしの鉢盛りが並びました。
今年、当地でよく聞くことのひとつ。
筍や蕨がでない。
たまたま裏年ということかも知れませんが、誰もが"なんかヘンな年だ"とおっしゃいます。ボクも、いい陽気だと思うのですが、なんとなく"不順"とも感じます。
梅がたくさんの実をつけたのですが、少し大きくなったところでほとんど落ちました。
玄関脇の土の上に転々と転がるまだ熟していない梅の実を見て、童謡『しゃぼん玉』のことを思い出しました。
しゃぼんだまとんだ やねまでとんだ やねまでとんで こわれてきえた
しゃぼんだまきえた とばずにきえた やねまでとばず とちゅうできえた
かぜかぜふくな しゃぼんだまとばそ
幼い我が子を亡くした野口雨情の悲しみがうたい込まれた詩であるというのが定説のようですが、確証はないらしく、「間引き」をうたったものであるという意見もあります。
わずかに残った梅の実を見あげ、あの梅は梅干しになるために必死で枝にしがみついているのだろうか、ボクの使命はあの梅をおいしい梅干しにすることなんだろうかなどと、しばし詩人気分でいのちの儚さに酔ったのであります。
今日の岐阜の最高気温31℃。情緒がないほどに暑かったです。
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