尊敬する高校の恩師I先生は、たばこをくわえ、コーヒーカップを持って、いつも苦虫をかみつぶしたような顔で、「胃が痛い」とおっしゃっていました。
「胃が痛い」ということばは、症状として「胃が痛い」ことに加え、その原因となる苦悩を意味する場合もあります。
当時、ボクたちがI先生に随分心配をかけていたことは事実ですが、先生の顔を思い返すと、症状として胃の痛みを抱えていらっしゃったことも間違いなかったのだろうと、今になって思います。
ここ1ヶ月ほど、「胃が痛い」です。相応の苦悩はありますが、実感としてとにかく「胃が痛い」ので、あの頃のI先生のように、いつも顔をゆがめているような気がします。
「胃が痛い」と、何かに集中しているとき以外は「胃が痛い」ことに気がいってしまいます。「胃が痛い」と思っていても、そこから何かが生まれてくるわけではないし、充実感があるわけではないので、その時間は、むなしく過ぎていくときにほかなりません。
とってもまずい状況だとおもうと、ますます「胃が痛い」です。
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