ご縁があって、彦根K寺報恩講のお取り次ぎに。
布教は住職のつとめとは言え、布教使ではないボクが法座のお取り次ぎのご縁をいただくのは、非常に稀なことですが・・・。
さて、当寺11代釋天麗(ボクは14代)は、いわゆる布教使で、全国を回っていたと聞いています。住職の不在がちの寺は、坊守が早くに亡くなったこともあり、荒れていたという話も聞きます。
今でも、門徒さんのなかには、住職が布教にでることへの不安を口にされる方があるほどですので、当時の寺の状況が想像されるというものです。
ボクも少しそのことを気にしていて、一応自坊法務第一でつとめているつもりです。ただ、なんとなく、一寺にとどまっているだけでなく、外にも出てみたいと思う気持ちもあり、たまにお取り次ぎのご縁をいただくと、法務とバランスをとって、よろこんで出かけていったりしています。
布教の使命に燃えてというよりは、不謹慎ながら遊びに行くというような感覚かもしれません。
今回は初めて県外のお寺でのお取り次ぎでした。
滋賀県のお寺、真宗門徒の"スゴサ"は、法友のお寺におまいりしたりして、ある程度わかっているつもりですが、今回、実際、講師としておまいりしてみて、あらためてその"スゴサ"を実感・体験した次第。
伝統や格式や誇りのなかで、ご門徒の方々がこぞって、仏法、お寺、さらにはご院さん、ご講師さんをそれぞれにとても大切にされているという印象を受けました。また、ご院さんをはじめ坊守さん寺族の方々も、仏法を住持するものとしての責務を果たされているという気概のようなものを醸し出していらっしゃり、定位置で率先して揃ってお聴聞されるお姿に圧倒されました。
そんな雰囲気にのまれ、前半、格好つけてお取り次ぎしたことを反省しています。
いろいろな面で勉強させてもらいました。真宗の伝統的な作法儀礼について、また風土風俗についてお詳しいご住職のお話を、いつかざっくばらんに聞いてみたいような気がします。
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