車の運転中、何の脈絡もなくふっと4年前のことを思い出しました。
自転車に乗ろうとした長女が、無造作に足元にあったゴミを拾い、自分の自転車の前のカゴに入れた光景。2007年の6月、入院中のボクを訪ねてきた長女と長男が病院から自転車で帰るときのことです。
そのとき、遠くからその様子を眺め「やるなあ」と思ったことは、
『病室だより 3 -入院患者の気持ち-』に書いています。
その光景がふっと浮かんできて思ったのが「この子は世の中で苦労するかもしれんなあ。」ということです。(実は4年前のその時も同じことを思っていたのかも知れませんが・・・)
そして、ほとけさまの慈悲ということを思いました。ほとけさまは、ゴミを拾うすがたをどう思って見ていらっしゃるんだろうなあということです。
ボクが思うのは、「こんな風に育って欲しい」とか「苦労するかもしれんなあ」とかそんなこと。
仏さまのめあては"苦悩する衆生"。人そのものの苦悩を見ていてくださる。ひょっとすると、表象としてのすがた・行いは見ていらっしゃらないのかもしれません。と言うか、つぶさに見ていらっしゃるのですが、問題にしていらっしゃらないのではないかと・・・。
とってもスッキリした気分。
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