儀礼用と思われる赤い座布団と紫の座布団があります。
赤と紫の二枚の座布団がある場合、多くの方々にとって、その使用方法はどうも悩みの種になっているみたいです。 お仏壇の前とご院さんの控えの座、どっちが赤でどっちが紫???、という感じで。 疑問に対する答えにはなりませんが、思いを一言二言三言・・・。 まず、儀礼・作法は、ある時期、誰かがつくったいわゆる約束・決まりです。そこに、何らかの思いや理由があったのは間違いないと思うのですが、時を経て合理的説明ができるかといえば、それはちょっと危ういと思っています。 では、合理的説明ができないから、科学的でないから、儀礼・作法はないがしろにしていいかというと、それはちょっと違うんじゃないかと。 普遍的なものではないが大切にするもの。儀礼・作法について、ボクはおおよそそんなスタンスでいます。 残念なことに、その曖昧さが、作法儀礼に関する疑問、悩みを解決することはありません。たぶん、「じゃあ、とりあえずどうすればいいの?」と現場の混迷は深まるばかりなのです。 どうすればいいんでしょうね。 赤と紫の座布団について、ひとつの答え。 M家のおじょうはんのおまいりの後、お仏壇の前の座布団の写真を撮らせてもらいました。 写真のみ、ノーコメント。 ところで、こうなると、こんどは"紫が左で、赤が右ということでいいんだろうか???"などという疑問・迷いが出てくることになったりするわけで・・・。 なんまんだぶ。 【 1年前の今日のblog 】 【 2年前の今日のblog 】 【 3年前の今日のblog 】 【 4年前の今日のblog 】 【 5年前の今日のblog 】 【 6年前の今日のblog 】
by e.wash-r
| 2011-06-05 23:57
| おまいりにて
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Comments(10)
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釋行精
at 2011-06-06 22:33
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うちのお手次の場合は役僧さんが一緒にいらっしゃるので
ご導師(ご住職または若院様)が紫、役僧さんが赤で用意しております 控室には茶系の地味な金襴座布団ですね。 お仏壇のお荘厳でさえ違うお宅があるのですから お座布団の色くらいどうでもよいと思いますけどね(笑)
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namo
at 2011-06-07 09:37
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座布団の下には 登礼盤のような 箱か 板があるようですね。
やはり伝統の強みを感じます。 僧侶も荘厳の一種とみなせば、祝いの時は 紫を前に 赤を後ろに 参列者へ視覚的にアピールするのではないでしょうか。 想像です。・・・・・
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あんどう
at 2011-06-08 10:29
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私もごえん様(これは漢字はどう書くのでしょうか?ご縁は違いますよね、ご院様でいいのかしら)の言われるように、もともとは何かのきっかけになった人の想いがあると思うのです。
イスラムの一夫多妻もそれなり元の理由があって、「なるほど」と思いました。 それを、今も大切に守るかどうかは別としてです。 なので、座布団の赤・紫の理由も何かあるのかと思いました。 そうそう、葬儀になぜ僧侶が関係するようになったかも、ある著書で、元々は僧侶は亡くなる前に、人と関わり人が不安にならないよう、あの世の話をしたり、法名を与えるのだと読みました。 これも、なるほどと思いました、だからお経は生きてる人に語りかけているのですね。 何はともあれ、私って、こういうの知りたくなるタイプ。 意味も分からず、何かすることに疑問を感じてしまうんです 生きづらい性格かしら、やっぱり 僧侶には、赤紫を出さなくては失礼だということでもなく、自宅になければ、普通の座布団でお出ししてもいいということかしら? こういうことを書くとおしかりを受けるのかしら? ありがとうございました。
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e.wash-r at 2011-06-08 11:57
釋行精さま
おつとめやお荘厳についての話になったときには、ボクなりの慎重さで対応するよう心がけています。 身の程を知れば、かっこいいことや、権威的なもの言いは、不信を招くこと間違いなしのような気がするので・・・。 伝統やしきたりを厳密に護られるお姿も、合理的な考えや嗜好のの問題で迷っておられるお姿も、どちらもそのものがお荘厳であると、開き直ることにしております。 簡単にできることではありませんが、丁寧にするということ・手間をかけるということを大切にしたいですね。 返信遅くなって申し訳ありません。
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e.wash-r at 2011-06-08 12:17
namoさま
namoさまは、例えば、電灯の色によっても本堂の雰囲気が変わるということ等、視聴覚の立場から、二十年も前からお荘厳の姿勢について提言なさっておられましたよね。 今さらながら、一事が万事と、僧侶の姿勢としても厳粛に受けとめております。
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e.wash-r at 2011-06-09 01:47
あんどうさま
かえって混乱させてしまったかもしれませんね。申し訳ありません。 〈漢字はどう書くのでしょうか?〉 「ご院さん」です。「ご院住さん」「ご院主さん」がなまったものと聞いております。 〈もともとは何かのきっかけになった人の想いがあると思うのです。〉 ボクもそう思います。でも、残念ながらその思いをたどるのは難しいですね。 〈お経は生きてる人に語りかけているのですね。〉 もう少し具体的に、「今のわたしに」語りかけてくださっていると受けとめたいですね。 〈普通の座布団でお出ししてもいいということかしら?〉 〈こういうことを書くとおしかりを受けるのかしら?〉 ほとけさまを讃えお飾りすることを「お荘厳(おしょうごん)」といいます。ほとけさまのことについて、ああでもないこうでもないと、ソワソワ、あたふたしているそういう姿も、きっと尊いお荘厳なのだと思います。 返信遅くなりました。ご容赦を。
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釋証知
at 2011-06-09 15:57
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こんにちは。
写真の座布団の場合、座布団には前後と表裏があるのでそれに合わされたらよろしいかと思います。たぶん水引と同じように赤が右でよろしいかと思います。 赤い座布団と紫の座布団ですが、さるご門跡がお使いの座布団は赤(緋?)だったような・・・。赤のほうが格が高いのかななどとも思っています。
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e.wash-r at 2011-06-11 21:32
釋証知さま
布に柄があったりするともう、迷宮入りですね。柄はあみださまから見る向きにするのか、ボクたちから見る向きにするのか・・・。 先日、ご本山の遠忌法要におまいりしました。ご門主さまが紫の衣、新門さまが緋(赤)の衣でした。 何かややこしいですね。 返信遅くなって申し訳ありません。
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釋証知
at 2011-06-12 01:14
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座布団のわさ(輪)阿弥陀様のほうに向ければよろしいかと思います。つまり、座布団に座る人に合わせられたらよいでしょう。
紫と赤の座布団は婚礼用の夫婦座布団だそうです。 紫に男性が、赤に女性が座るようです。 そうなると昔のことだから男性用の紫が格上になるのだろうか・・・。
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e.wash-r at 2011-06-14 00:33
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