市内M家のおじょうはん。
おまいりのあと、干し柿をごちそうになりました。Mさんのお在所は、旧伊自良村の北部。「連柿」と呼ばれる干し柿の産地です。
「連柿」は、「伊自良大実」という品種を串に刺し、連ねて簾状に干したものです。「伊自良大実」はヘタがとれやすいので串に刺すのだそうです。
こどものころから馴染んでいることもあり、ボクはこの小ぶりで堅めの干し柿が大好きです。
Mさんが、「田舎でもらってきた。」といって、伊自良大実を剥く手作りの鉋を見せてくださいました。孟宗竹で作った柄に、時計のゼンマイで作ったという刃が仕込んであります。
その造形に感心して見ていたら、物欲しそうだったのかもしれませんが、「持ってきんさい。」と言って、5本の内の一本を分けてくださいました。遠慮なく有り難くいただきましたので、ここに公開します。
こういう暮らしは、今となっては、極上の贅沢のような気がします。