原子力発電
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禁じ手の社会問題について、及び腰に・・・。


原子力発電に反対か?と言われると、今の生活を享受している以上手放しで原発反対とは言いにくいし、ボクにはとうてい理解できないですが原始力発電を育んだ研究や技術にはそれなりの敬意をもっているし・・・。

では、原子力発電推進派か?と言われると、原子力はまだやっぱり手に負えないモノのような気がするし、原発はなんとなくボクたちの知らない闇をかかえているような気がするし・・・。

ずるく、様子を窺っているというのがボクの姿勢です。


そんな中、、原子力発電の今後について、ボクとしてはとても気になるニュース。


【原発廃炉、三菱重工に賠償請求へ 米電力会社】  共同通信 2013/06/08

蒸気発生器の不具合により、米カリフォルニア州南部のサンオノフレ原発の2、3号機を廃炉とすることを決めた電力会社のサザン・カリフォルニア・エジソンは7日、問題の蒸気発生器を製造した三菱重工業に対し、損害賠償を求める方針を明らかにした。二つの原子炉は昨年1月から停止したまま。蒸気発生器の検査や修理など損害は、今年3月末時点で計約5億ドル(約490億円)に上る。



今後も、原発のトラブルが起こる可能性はあります。そのとき、そのトラブルは、製造者のビジネスになるのか、それとも製造者の賠償責任になるのか?という提示がなされた出来事だとボクは思うわけです。

穿った見方であり、決してよい表現ではありませんが、「原子力産業は賠償請求の格好のターゲットになり得る」ことが、アメリカという国で示されたのです。

ほぼ無限ループのビジネスであったはずの原子力産業は、一転、無限の訴訟リスクをかかえることになりそうなのです。なんとなく、原子力が、国益というマネーゲーム・静かな戦争の対象になったような感じを受けます。

ひょっとすると、早々と原子力に見切りをつけた人々は、そんな風に原子力産業を見ているのかもしれません。


放射能の実害をよそに、原子力とはまた少し違う恐ろしさを人はもっているようです。



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by e.wash-r | 2013-06-09 23:32 | そらごと、たはごと | Comments(1)
Commented by 空扇 at 2013-06-12 00:20 x
訴訟の国、アメリカらしいですね。転んでもただでは起きない。日本でもモンスターペアレントなど、アメリカに近づいているのですかね。
日本の原子力発電は、第5福竜丸後の原水禁運動つぶしに正力松太郎(の右腕柴田秀利)が、平和利用喧伝をアメリカCIAに提案して始まったらしい。後はマスコミ/利権屋の世界。功を奏して原発離陸。安全論理/理念ははなからない。
30年前にフランスの大気圏核実験に反対した医師が発言して世界世論を巻き込んで地下実験に変えさせた。この時の本(30年前)が今も色あせてない。懲りない人類に未来はあるのか。
プロメテウス後の人類はゆっくりと火を御して来たのに、原子力はあまりにも急速な進展で多分、凡夫にはまだ御しきれないのだと思う。
事 を御しきれないところに御しきれない 人 の怖さ、ですね。
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