週末、紅葉の北アルプス涸沢のテントは700張りにもなっているとか。
そういう経験はありませんが、賑やかなサイト場も祭りの賑わいと思えば、それはそれでいいものかもしれません。
H家のご法事。Hさんは山やさん。お斎の時間、2時間ずっと山の話をしました。坊主としても、また宴席の社会人としても失格です。
が、隣の机のTさんたちも、漏れ聞こえてくるところでは、どうも山の話。裏山の話ではなくて、北アルプスのような・・・。知りませんでしたが、一族、みんな山やさんらしいです。
日曜学校にこどもたちがいつも集まっていた頃、15年ほど前。元気だったKくん、Jくんたちが6年生の年に、山小屋に泊まって、蝶ヶ岳・常念岳を周ろうと計画をしたことがあります。それを、いっしょに計画してくださったのがHさん。
日曜学校の延長、こどもたちのためと言うよりは、Hさんとボクが山に行きたいから、というような画策でした。結局、計画のみ。なぜ頓挫したのかはおぼえていません。
Hさんとの歓談のなかで、もう一度という話にはなりませんでした。お互い、年をとったのかも。
たぶん、Hさんもボクも、同じ思いだったと思うのですが、ふたりでどこか山に行こうという話にもなりませんでした。なんとなく、わかるのです。みんな、それぞれのスタイルがあり、だんだんワガママになってきているので、同等の立場でお互いを尊重するというような社会的な関係で山に行くのが、なんとなく億劫なのです。
ひとりか、
本音で話せて、気を使わなくてもいい人か、
ホストに徹するか、
殿様になるか・・・。
どんどんワガママになってきているので、山に限らず、何事もそんな感じになっちゃいますね。
写真は、2002年8月20日の涸沢の朝。
テレビで穂高のモルゲンロートの映像が流れたので、「懐かしいね。」とつぶやいたら、将軍さまが「ひとりで見たんでしょ!」と。
当時の涸沢は、夏の終わりとは言え、数張りのテントだったと思います。波はあっても、素晴らしいところには、ちゃんと人は集まるようになるんですね。
お寺も山に負けちゃおれません。
坊主も山に負けちゃおれません。
負けないように山行こっ。
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