法務を終え、6時過ぎS師を訪ねると、照明のもと、なにやらゴソゴソ作業中。
いただいたばかりの境内の池の鯉が、放流後、ほんの20分でサギに食べられたとのこと。急遽、サギ除けのテグスを張ってみえるところでした。生きるために必死な生物の鋭さに敬意を表しつつ、即、戦うS師にも感服。しばらく見学しました。
夕食後、午後10時過ぎ、長良橋下流左岸で行われている『第27回鮎の産卵を見る会』を表敬訪問。産卵は日の入りの時刻なので、実況中継はもう終わっています。観察会後のたき火を囲んだ飲み会に顔だけ出しました。
こどもたちがたくさん来てくれたと、主宰のニイムラさんはおおよろこびでした。
27年前は、たぶん建設省に睨まれながらだったことを思うと、市や県のバックアップ・岐阜の大切なことと認めてくださっている現状・公的に地元の小学校に案内されたという状況は、感慨深いものがあります。
岐阜の町の真ん中を流れる川があり、そこで鵜飼が行われ、そこで鮎が産卵するということ。ボクたちはあたりまえだと思っている長良川と岐阜のすがたなのですが、一般的には、そのあたりまえということが凄みなのかもしれません。
ニイムラさんの話では、地域の人たちに巻き込まれそうな流れができつつあるとのこと。孤高の一研究者の地道な活動が、27年を経て、市民権を得てゆくという、なんかちょっと出来過ぎなくらいの状況。
リバーリバイバル研究所、ニイムラさんに乾杯です。
岐阜市のど真ん中、夜の長良川左岸の河原は、長良川も人も焚き火も金華山も星も月も街の明かりも、何もかも美しかった、とまとめたいと思います。
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