チベットの長い線香。
ラサ、ジョカン寺を廻る八角街で、おばあさんが売っていました。
空缶を連ねた筒に入れてあるのは、巡礼の人が、遠い故郷まで無事に持って帰るため?
長さ約60㎝、素朴な香りのする線香です。
チベットでは、木製の細長い四角の香炉にねかせて焚いてありました。
浄土真宗本願寺派では、チベット同様、線香は、香炉にねかせて焚くのが作法です。
作法ですから、そのようにしないといけませんが、ボクはそれほどこだわっていません。
24日、Sさんのおじょうはんにて。
お荘厳をするのはおばあさんです。
火をつけた3本の線香を、1本ずつ丁寧に、香炉に立てていかれます。
小さな声が聞こえてきました。
「これは、あみださま、これは、れんにょさま、これは、しんらんさま・・・。」
つくづく、『お線香はたてません。』などと、教条的に言わなくてよかったと思いました。
"ねてもたってもいのちのあらんかぎりは、称名念仏すべきものなり"です。
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『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
仏教のこと、山や川や海のこと、TIBETのこと等、思いつくまま書いています。
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