もらい湯、五右衛門風呂、ご満座の湯
T家のお取り越し。
代休で家にいた中学生のRくんもおまいり。

おまいりの後、Rくんはひとしきり学校のコトなどを話して、自分の部屋に行ってしまいました。残ったおじいちゃんとおばあちゃんが、"今の子はのんびりしとっていいねえ。"と。

そこから、戦前・戦時中の話になりました。

・イナゴを捕った。佃煮にした。学校給食のみそ汁は、イナゴのダシだった。
・家の座敷で蚕を飼った。桑の葉をとってくるのが子どもの仕事だった。
・弁当だったが、ウサギ狩りをしたときは、ウサギ汁がでた。
・校舎を建てるとき、基礎の石を集めて回った。
・宿題は、縄や俵を編んでくることだった。

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もらい風呂の話にもなりました。
もらい風呂というのは、風呂を焚いた家に近所の人が入りに来る(行く)ことです。

「今日、うちは風呂を焚くで・・・。」
と言うと、
「じゃあもらいに行くで・・・。」
ということになるのだそうです。
「あの頃は、風呂場は真っ暗だったから、湯がきれいとかきたないとか関係なかった。」
そうです。風呂を焚くと最低10人くらいの人が入ったと言うことでした。

以前M家でも、似た話を聞きました。
「もらい湯をしとった頃は、風呂を焚くとみんなが集まってきて、夜は賑やかだった。」

ボクも微かに、もらい湯の思い出があります。
家が改築中のことだったかも知れませんが、隣へお湯をもらいに行ったことも、隣の人がお風呂に入りにみえたことも憶えています。

                      *     *     *

我が家は、昭和45年頃まで、いわゆる五右衛門風呂でした。釜戸でで薪を焚き、風呂を沸かすのはボクの仕事でした。ボクが空だきをして、風呂釜を割ってしまったので、ガスの風呂に変わりました。

風呂に入ると言うより、浮いてくる不安定な底板に乗って湯に浸かったという感じでした。とにかく、沸かすのも難儀、寒い風呂場も難儀、湯に浸かるのも難儀で、風呂は大嫌いでしたが、なつかしいい思い出です。

思い出なので美しくなってしまいますが、あんなコト、今はイベントでしかできないだろうなあ。

                      *     *     *

S寺さんの報恩講。
ご満座の前には、ご門徒さんが風呂を焚かれ、ご住職はこざっぱりして報恩講最後のお座にご出勤されていたと思います。昭和40年頃まで、その習慣は続いていたように思います。

これも微かな記憶。


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【追記】

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お風呂のイイ写真がなくて、いろいろ捜しました。
茶わんのお風呂に入っている目玉おやじのイラストを見て、思い当たる写真があり、借用し、いたずらしました。
目玉の奥に隠れてしまったSさま、ご容赦を。





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b0029488_22514638.gif『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
仏教のこと、山や川や海のこと、TIBETのこと等、思いつくまま書いています。
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by e.wash-r | 2006-11-21 00:23 | おまいりにて | Comments(4)
Commented by 迷人 at 2006-11-21 09:52 x
私の子どものころも、もちろんお風呂は五右衛門風呂、煮炊きは釜戸。
煮炊き用には「松葉」、風呂焚き用には「ばんば(広葉樹の枯葉)」と燃料(焚き物)の相場が決まっていました。
秋になるとその「焚き物」を集めに山へ行きました。
ついでに「松茸」や「しめじ」を探したり、「ちゃせん」の実を食べたり。
懐かしい思い出になっています。
最近は家から煙が立ち昇ることがありません。煙が出たらすぐに消防車がやって来そうです。
Commented by e.wash-r at 2006-11-22 22:41
風呂や炊事用の柴が土間の中二階みたいなところに積んでありました。
そのせいか、「ムカデ」や「コシボソ」という刺されると痛い虫がいっぱいいました。
「ムカデ」は相変わらず出没しますが、蟻みたいな「コシボソ」は見なくなりました。

「ちゃせん」というのは、ボクはわかりません。どういうのですか。
「ちゃせん」・「木の実」で検索したら、迷人さんの「徒然日記」にたどり着きました。
Commented by 雨伝 at 2006-11-24 01:53 x
なにやら、不気味な目玉男ですね!
この体型と缶酎ハイ、記憶にあるような・・・?
Commented by e.wash-r at 2006-11-24 13:15
気持ちよさそうなお姿、ちょっと拝借いたしました。
あまりに、ピッタリだったもので・・・。

本文に、【追記】しました。
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