ボイラーが壊れてしんみり思うこと -ゆず湯-
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冬至。

ゆず湯に浸かったり、カボチャを食べるという風習。
縁起はともかく、四季のある国に住んでいるんだから、こういうことは相応に楽しむのが粋というものなんでしょうが・・・。

境内に、古いゆずの木があります。幹の片側が焦げた古木です。
明治18年(1886年)、当寺は火災により伽藍が焼失しており、その時の炎に炙られて焦げた傷跡が幹に残っているのです。
このゆずの木は、優に百年を生きてきたことになります。

ボクが子どもの頃、ゆずは売るほどに実り、お使いものにもしていました。ゆずは、今より貴重品だったように思います。今ほど、ゆずが流通いていなかったこともあるでしょう。それに、当地には、『ゆずの木があると病人が絶えない』とういう俚諺があり、ゆずの木がある家は、あまりなかったように思います。

なお、"ゆずの木は湿気た土地を好む"ことから、こんなことを言うのだと聞いたことがありますが、真偽のほどはわかりません。とりあえず、当寺は、山ぎわで湿気ていますが・・・。

今年はそのゆずが、今までにないほど不作、オマケに、ボイラーが故障。
ゆず風呂どころか、お風呂にはいることもできません。

過日、『もらい湯』のことを、懐かしく書きましたが、現実に風呂が使えない状況になってみると、近所へ『もらい湯』というのが、もう手の届かない遠い昔のことになっているのだと実感します。

今でも、お願いすれば、こころよく"お風呂をもらう"ことができると思います。でも、"迷惑かけるし、気も使うし、少し車で走れば、夜中でもスーパー銭湯やってるし・・・"というのが、世相であり、現実的な対応です。

風呂で温まることができないので、こたつにもぐり込んで、世の中が変わったのではなく、ボクたち自身が変わってしまったんだと、なんかさみしい気分に浸りました。
 
  
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by e.wash-r | 2006-12-22 23:59 | ようこそ正蓮寺へ | Comments(0)
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