E寺報恩講 2007  -世代交代ということ-
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お正月明けからずっと続いていた、おつきあいのお寺さんの報恩講も、今日のE寺さんで一段落。なにかホッとするような、気の抜けるような、変な感じです。

90歳になられるS寺ご住職が、後を継がれることになったお孫さんと一緒にお参りでした。
また、今日のE寺さんの場合、おまいりのご院さんの多くが20代・30代・40代。
誰かが、"世代交代やねえ"と言いました。

ボクは、『世代交代』ということばそのものがきらいです。理由はふたつ。

【1】厳密に言うと、『今、世代交代が必要だ。』というような言い回しが好きではありません。ボクは、『世代交代』というのは、常にどこかで起こっていると思っています。だから、『世代交代が必要だ。』ということばに、なにか利己的で狭小な了見のにおいを感じてしまうのです。

【2】『世代交代』ということばが使われるとき、『退く』側に無責任な慢心を感じることがあります。その風情がイヤなのです。例えば、担ってきた重責から解放されたいのなら、または、第一線を退くフリをして院政を布きたいのなら、『世代交代』ということばは使わない方がいいと思うのです。


そもそも、何事も生涯現役がいい。いつまでも出しゃばるという意味ではなく、黙々と求めていく(報いていく、勤めていく)という姿勢がカッコイイ、そう思うわけであります。

例えば、報恩行を「世代交代」すると言ったら、ヘンですよねえ。




とは言え、逃れたい責任というのも、現前とあるわけで・・・。





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by e.wash-r | 2007-01-18 00:45 | おまいりにて | Comments(0)
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