秋のセミウマ -惠蛄(けいこ)春秋を知ってか知らずか-
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勝手口を出ると、柚の木の下でセミウマが仰向けになってもがいていました。
(岐阜では、蝉の幼虫をセミウマと呼んでいますが、これって標準語なんでしょうか。)

セミウマは土の中にいます。セミウマのいる小さな穴を捜し、その穴を少し広げた後、細い木の枝を入れ、じっと待ってその枝にセミウマが取り付いたところをそーっと釣り上げるという遊びは、夏の夕刻の楽しみのひとつでした。

そのセミウマが、10月下旬、まさに秋、境内でもがいていたのです。


惠蛄(けいこ)春秋を知らず     -荘子-

惠蛄=セミは夏に生まれ、夏に死んでゆくので、四季をを知らないという意だと思います。
(曇鸞大師は、夏が夏ということすらわからないと述べられています。)

はからずも地表に出てきてしまったセミウマに、秋はどう映っているのでしょうか。

夏も娑婆、秋も娑婆、毎日が娑婆。お寺の境内も娑婆。辛く、そして、とっても楽しい娑婆。
by e.wash-r | 2004-10-22 22:25 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(0)
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