ワンパターン  -繰り返す勇気?!-
Kさんの法事、いつもの通り、縁側から仏間へ。そこには、つい最近、他家の法事でお目にかかったばかりの佐賀地区のご門徒の方々が、そろっておまいりでした。

佐賀というところは、都市化の波にさらされながらも、昔からの習慣を大切に引き継いでいらっしゃるところです。公民館に阿弥陀さまがご安置してあり、年に2回の永代経と報恩講の法座が、村の人たちによっておつとめされています。また、各家庭のお仏事にも、村のうちのいわゆる親戚づきあいの方々がそろっておまいりされるのです。有り難いことなのですが、ほぼ同じメンバーでのご法事がつづくと、正直、ご法話のお取り次ぎに困ります。

さて、三部経のおつとめをはじめたものの、頭の中は、お取り次ぎをどうしようかということが巡り巡っていました。考えてみれば、ご法義のことを考えながら、お経を読んでいる訳ですから、少しは自慢してもいいことなのかなとも思いますが、動機が実に不純です。

ひとつことを聞きて、いつもめづらしく初めたるやうに、信のうへにはあるべきなり。ただ珍しきことをききたく思ふなり。ひとつことをいくたび聴聞申すとも、めづらしく初めたるやうにあるべきなり。 -蓮如上人聞書-
言い訳のように、蓮如上人のことばをお伝えし、つい先日お取り次ぎしたことを繰り返しお伝えしたのでした。思い起こしてみると、前回も、全く同じパターンだったような・・・。
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Photo:寺の法座も、村の仏事も、いつもそろっておまいりされる愛すべきおばちゃんたち。
     携帯でメールを読むふりをして盗撮?しました。いつか堂々とキレイに撮るからネ。
by e.wash-r | 2004-10-25 00:21 | おまいりにて | Comments(0)
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