10年ほど前、本願寺の中央実習という研修中に、Y先生の声明(しょうみょう)・勤式(ごんしき)の特別講義を受けました。
先生は、西行が伊勢神宮参拝の時に読んだと伝承される歌を紹介され、宗教的な情緒ということについてお話しくださいました。
ボクの場合、たまたま消防団の旅行で伊勢神宮の内宮に参拝した直後のことだったので、歩いたばかりの厳かな森から受けた感銘が生々しく、非常に有り難く講義を聞いたことを思い出します。
なにごとのおはしますをばしらねどもかたじけなさに涙こぼるる
伊勢神宮は、五十鈴川にかかる宇治橋を隔てて、聖なる領域である内宮といわゆる門前町の俗なる雑踏が見事に共存していました。
五十鈴川 江戸時代までは、僧侶の五十鈴川を越えての参拝は許されなかったそうです。
宇治橋 平成21年には式年遷宮の行事のひとつとして架け替えられます。
内宮 伊勢神宮の正式名称は「神宮」です。
門前町 家族、カップルで賑わっていました。
赤福 伊勢の名物。
内宮、外宮に参拝した後、伊勢教堂へ。伊勢教堂は明如上人の願いのもとに創建された本願寺の布教所です。
伊勢教堂W主管から、伊勢の風土や歴史について、ゆっくりお話を伺いました。内宮に参拝したり赤福を食べただけでは知ることのできないDeepな伊勢を堪能しました。
伊勢教堂 伊勢空襲で焼失後再建。当時焼け出されたご本尊がご安置されています。
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