2005年 06月 21日 ( 1 )
脛に傷を持つ身
20年ほど前、学友Aが、愛知県蒲郡の海岸沿いで、海陸風の調査をするというので、観測を手伝いました。ヘリウムガスを入れた巨大なバルーンに観測機器を備え付け、数十メートルの高度までの大気の状態を調べるというものです。

観測開始直後、突然の強い海風にあおられて、観測機器をつけたバルーンが、斜面のみかん畑に流されました。観測機器もヘリウムガスもバルーンもみな高価なモノばかりです。もし、みかん畑につっこみ、柑橘類特有のトゲで、バルーンが破裂したら、損害は○十万にもなりそうでした。

何とかバルーンを救おうと、上空を見ながら、全速力で斜面を駆け上がったとき、ボクは、名実ともに、脛に傷を持つ身になりました。

みかん畑の坂道には、道路の真ん中を排水溝が横切っていて、しかも、グレーチング(排水溝の格子状の蓋)がずれて、隙間ができていました。道の真ん中に30㎝×15㎝ほどの、穴が空いていたと言うことです。

上を向いて走っていたボクの左足は、見事にすっぽりその穴に落ちたようです。何が何だかわからないまま、激痛の足元を見たとき、コンクリートの溝の角に、すね毛の生えた肉片が付着しているのが目に入り、かなり気持ち悪かったのを憶えています。十数針縫いました。

突然の風・みかん畑・バルーン・高価な機器・道の真ん中の穴、どれかひとつ欠けていれば、あの時、ボクの脛に傷が付くことはなかったでしょう。余程の縁を感じます。

以来ずっと、脛の傷のところに違和感があり、そんなもんだと思っていましたが、最近、赤く腫れ、掻痒感もあるので、病院へ行ってきました。
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先生は、
「何だかわからん。薬塗って治らんかったら、血液検査します。」
とおっしゃいました。

「脛の傷のひとつやふたつ、誰にだってあるもんだよ。」
医学的な原因が不明なら、そんな洒落た診断をされてみたい気もします。

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by e.wash-r | 2005-06-21 23:59 | そらごと、たはごと | Comments(0)