2006年 06月 28日 ( 1 )
人生相談
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梅雨。
ナメクジにも、ボクにも、どこかの誰かにも、この先いろいろな人生があるんだろうなあ。

お仏事で食事をいただく場合を除いて、ほとんど昼食時には寺に帰ります。
今日もそんなありふれた一日のはずでしたが、なぜか、12時頃から、電話が鳴りっぱなし。

当寺に限らず、どこのお寺でも、たぶん、おそらく各事業所や個人の家庭までも、様々な電話勧誘が多いのではないでしょうか。

・お得な電話契約の宣伝
・資産運用・投資・投機のお誘い
・特産品や健康食品のセールス
・塾・家庭教師の売り込み 等々

妙に明るい声だったり、馴れ馴れしい語り口だったり、対応に苦労しています。

そんな電話が立て続けにあり、少々うんざりしているところへ、若い女性の少し沈んだ声の電話が入りました。

「檀家ではないのですが、○○と申します。相談にのっていただきたいことがあるのですが・・・。お伺いしてもよろしいか。」

ありそうでない電話であり、申し訳ないことですが、正直なところ、少し疑ってしまいました。
それでも、丁重に対応したつもりです。

「もう少し、具体的に聞かせてもらえませんか。」

「宗教的なことではないんです。人生相談なんです。」

少し困りました。ボクには、人生相談に応える裁量はありません。

「人生相談には、お応えすることができるかどうか・・・。」

そこまで言うと、その女性は、早口で、

「わかりました。」

と、すぐ、電話を切りました。"でも、仏法に遇うことができますよ。"と言い切れなかっただけに、それに、ボクに猜疑心があっただけに、後味の悪い展開でした。

寺は、"苦悩する人々に応えることができるのか。"といわれれば、堂々と"応えることができる"と言えます。

『おみのり』を伝えることが、そのまま苦悩に応えることだと思っています。とは言え、長く人間関係を築いてきたご門徒の方々にさえ、なかなか時に応じてお取り次ぎできないていたらく。まして、見ず知らずの人にお伝えすることのなんと難しいことかと・・・。

難しくしているのは、ボク自身の問題。
伝わる法の邪魔をしないこと。

わかっているつもりでも、できないことばかりで、情けないかぎりです。



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by e.wash-r | 2006-06-28 00:59 | ようこそ正蓮寺へ | Comments(2)