2008年 04月 15日 ( 1 )
あすなろ物語
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「翌檜」と書いて「あすなろ」と読むそうです。

井上靖の小説「あすなろ物語」新潮文庫版の巻尾に、亀井勝一郎の「『あすなろ物語』について」という文章があります。以下引用。


 この物語について、まず作者の短い感想を引用しておこう。
 「わたしの郷里は伊豆半島の天城山麓の小村で、あすなろ(羅漢柏)の木がたくさんあります。あすは檜になろう、あすは檜になろうと念願しながら、ついに檜になれないというあすなろ(羅漢檜)の説話は、幼時の私に、かなり決定的な何ものかかを植えつけたようです。この『あすなろ物語』一巻は、しかし、自伝小説ではありません。あすなろの説話の持つ哀しさや美しさを、小説の形で取り扱ってみたものです。」
 簡単だが、作者の意図はここにはっきりあらわれていると思う。

『翌檜』という学級通信をこどもが持ってきました。『翌檜』ということばが気になって、『あすなろ物語』を読み始めたという次第です。あとがきを読んだだけですが・・・。


下記の一文を添えて奈良の勉強会の案内mailが届きました。

 トマトがトマトであるかぎり それはほんもの
 トマトがメロンにみせようとするから ニセモノとなる
                            
この頃この言葉が胸に響いています。
さて、今月は『信巻』の講義です。是非ご出席下さるようご案内致します。


人間とか夢とか青春というのは、複雑です。

「信巻の講義」にも「あすなろの説話の持つ哀しさや美しさ」にも、であってみたいと思っていますが、問題は春の眠さです。

眠れば夢を見るというものでもないし・・・。





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by e.wash-r | 2008-04-15 07:52 | そらごと、たはごと | Comments(2)