2010年 07月 07日 ( 1 )
七夕に -白紙賛 「銀河落九天」-
本願寺(浄土真宗)の風土というのは、とても即物的・俗的であるとボクは思っています。

禅や茶道の「わび」や「さび」、あるいは、それらとはちょっと趣が違うかも知れませんが「粋」というような文化とは、あきらかに異なっているような気がします。

そういった奥ゆかしい情緒や繊細さを表に出さないというか、持ち合わせていないというか・・・。


ボクとしては、即物的・俗的なありように居心地のよさを感じているのですが、繊細なものへの憧憬がないわけではありません。


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白紙賛と呼ばれる軸(書)の様式があるそうです。

その白紙賛の軸の掛かった七夕を迎える床を拝見しました。



  望廬山瀑布  廬山の瀑布を望む      李白

  日照香炉生紫煙  日は香炉を照らして紫煙を生じ
  遥看瀑布挂長川  遥かに看る瀑布の長川を挂くるを
  飛流直下三千尺  飛流 直下 三千尺
  疑是銀河落九天  疑うらくは是れ銀河の九天より落つるかと



縦長の軸。

李白が廬山の滝を詠んだ名詩『望廬山瀑布』の一節「銀河落九天」が、端に小さく書かれており、大半が余白。

その書の余白に、天上の頂である「九天」から「落」ちてくるかのような「銀河」(天の川)と滝を重ね観じ、七夕の涼を楽しむのだそうです。


即物的で俗的なボクには、解説を受けてはじめて「へぇ~!」という世界。

それにしても「粋」です。





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by e.wash-r | 2010-07-07 00:21 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(2)