2011年 06月 04日 ( 1 )
真南蛮
T家おじょうはん。

「ご院さんに見てもらいたいものがあるんです。」
そう言ってTさんが古い小さな紙箱を持ってみえました。箱の中には、香木とそれを削った小刀。

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「弟の葬儀、お世話になりました。ご院さんが、焼香されるところをじーっと見ておりました。袂から香箱を出され、蓋を開けてお香をくべられたら、ほんとうにいい香りがしてきました。父を思い出しました。」

「父は、お葬式があると、いつも香木を出してきて専用の小刀で削っていました。その削った香木を香箱に入れて葬儀に行き、そのお香で焼香をしていました。」

「これが、葬儀のたびに父が削っていた香木と小刀です。」



金箔をおして「真南蛮」と書かれた香木と削って小さくなった香木、白い柄の切り出し。

恐れ入りました。

ほとけさまと迎えられてゆく方を"お送りする"という敬虔なお姿が浮かぶようです。

Tさんのお父さんのようなことはできないにしても、いいお香使おうっと。




  【香箱】  こうばこ:香合のこと

  【真南蛮】 まなばん:香木の一種


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by e.wash-r | 2011-06-04 23:22 | おまいりにて | Comments(0)