2015年 06月 21日 ( 1 )
「魚道 ~長良川河口堰 運用開始20年~」を見て
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6月12日、NHKの「魚道 ~長良川河口堰 運用開始20年~」というルポルタージュを見ました。

翌日、長良川河畔の住人で常に川を眺め、遊んでいる畏友Eからmail。

番組中、鮎やサツキマスの遡上の減少の原因として示された中流域での環境の変化は、河口堰が主因ではないのではないか、という指摘。実は、ボクも全く同じ感想を持っていました。

番組は反対運動を基軸に展開しました。番組のスタンスなので意義はありません。感傷的な見方も決して悪いとは思いません。ただ、課題の検証をするなら、科学的で論理的で客観的であることは大切なことだと思います。

結論ありきのストーリー作りは、真摯に河口堰問題に取り組んできた推進派にも反対派にも失礼です。


高度経済成長期の水需要に対応する「長良川河口ダム構想」が河口堰建設の当初の計画でした。屈指の多雨地域である美濃山地に降る雨・河川水を、工業用水として利用するために、長良川の河口部をせき止めて巨大な水瓶にする、という構想です。

X教授から、当初の構想を見せて(聞かせて)もらったことがあります。曖昧な記憶ですが、中部だけでなく関西の工業用水の確保も目的に含まれ、長良川河口と琵琶湖(淀川)を水瓶にするという構想だったと思います。

しかし、水需要の減少を経て、河口堰の目的は治水へと変容しました。問題は複雑になっていきます。

複雑だからこそ、ひとつひとつについて丁寧に検証するべきだった、と自省を込めて思います。その思いが、今回のNHKの番組作りの姿勢への批判でもあるわけです。

ヒステリックとも言える情緒的な正義を介した見解は、問題の本質をぼかすだけのような気がしてならないのです。

そういう事例、巷にはいっぱいありますよね。再び自省を込めて、是々非々、問題はシンプルに考えたいものです。


番組を見て、悶々としているので、少々の怒りを込めて書きました。



                    
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by e.wash-r | 2015-06-21 02:53 | ふるさと | Comments(4)