2017年 08月 19日 ( 1 )
「よみがえれ長良川」 -郷愁、希望、そして絶望-
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画像は「いじらがわのさかな」 より




岐阜大学の向井貴彦先生編著『岐阜県の魚類』出版にともなうシンポジウム『よみがえれ長良川』へ。

向井先生より、文献調査、標本整理、現河川調査を経て、岐阜県に生息する魚110種を確定するまでの真摯な科学の実証の過程のお話し。淡々と話されましたが、迫力がありました。

・岐阜県内の河川で、実質的に絶滅したと思われるのは、日本海側の水系のサケのみであること。
・オオサンショウウオの分布、イワトコナマズの分布、カマツカA・Bの分布についての仮説。
・外来種が岐阜の河川に住み着く経緯、傾向・
・ヨシノボリとアジメドジョウというありふれた魚への”愛着”。

等々、ボクには興味津々の楽しいエピソード。

ただ、魚の話になると、どうしても避けて通れないのが、川のこと。政治・行政との埋めがたい自然観の違いというか、立場の違いを、今回も思い知ることに。

40年前から続く長良川河口堰建設をめぐる問題も、結局はパワーゲームでしかなく、ボクは、ある意味、そこから逃げ出したわけですが、今日もまた、最後は逃げ出したい気分でした。

こと川に関しては、社会についての絶望のようなものがあり、ボクはボクのやり方で、ボクの”好き”を行うしかない、という消極的な思いがあり、しかしながら、結局はそれしかない、と再認識した次第。

楽しいのだけれど、辛いシンポジウムでした。



受付をしていたT女史、O女史は、30年前の同志。
身体ひとつ、魚目線で長良川を河口まで下り、共著『長良川の一日』で「ミズガキ」を世に知らしめたニイムラさん。
『サツキマスのいた川』『山に肉をとりに行く』の今は猟師の田口さん。
「ウシモツゴ」の繁殖等、市民レベルの環境保全の実践者Mさん。
百名山を山スキー・テレマークで滑る仙人、自然学校主催のTさん。
たぶん今も飲んだくれている、大学で共同研究をしたEくん。


まるで期せずして集まった同窓会。30年ぶりに会う人もあり・・・。

誰かが、「ここは妖怪の集りか。ところで、みんな今は何して食ってる?」と。


美しい川、美しい人たちへの郷愁。
絶滅危惧を告げられながらも、子孫を残し続ける生き物とそれを育む川への微かな希望。
そして、絶望。

そんなあれやこれやが錯綜した2時間半。熱い質疑応答はまだ続いていましたが、おまいりの時間になったので、ボクは途中退場。


伊自良川の水の引き具合を見ながら帰宅。

今日、寺ではツクツクボウシが鳴きはじめました。





                    
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by e.wash-r | 2017-08-19 23:36 | ふるさと | Comments(0)