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葬儀
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お導師を先頭に、伊自良川を渡って葬儀に向かわれる臨済宗妙心寺派のお坊さま方
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Wさんをお見送りの地元本郷地区のご婦人方

お世話になったWさんのご葬儀でした。村中の方々のおとりもちで、自宅でのおつとめ。

12時、僧侶の会所となった成功院さんに参集の後、公民館でおときをいただき、衣体を整え、伊自良川を渡って約200m離れたWさんの家へ。

今にも雨が落ちてきそうな空。案内役のMさんが、当家・葬儀場まで車を準備しようかともおっしゃいましたが、僧侶方はみなさん、「歩く。」と。

どなたも、ことばにはされませんでしたが、こんな風に村中を歩いて「家の葬儀場」に向かうことは、今後もうないかもしれない、と思っていらっしゃったのではないかと思います。少なくともボクは、なんとなくそんな風に思っていました。

昔ながらの葬儀に対する思いは、ただの感傷的なノスタルジーだとしても、時代がものすごい勢いで変わっていることへの、ささやかな抵抗のような気もしていました。

「ずーっとここではたらいてきたんやで、家から出したげたい。おばあさんの徳や。」と繰り返されるWさんのご主人のさりげないことばが、とにかく有り難く、みんなを気持ちよくさせていたように思います。

自宅の農作業場に設えた受付の横には、傘や杖を携えてお見送りされる村中のおばあちゃん方の姿がありました。

Wさんだけでなく、そこにおられた方々に、ありがとうございますと言いたくなるようなご葬儀でした。



葬儀は、宗教儀礼でもあり、社会儀礼でもあるんですよね。



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by e.wash-r | 2013-03-31 23:25 | おまいりにて | Comments(0)
思い出
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お隣のおばあちゃんが亡くなられました。

野菜作りの名人で、いつも畑にいらっしゃって、「欲しいものがあったらいつでも畑から持ってきんさい。」と声をかけてくださっていました。おことばに甘え、坊守は、ときどき、自分の畑のように野菜を採ってきていました。あらためて、そういうおつきあい、ありがとうございました。

家から送ってやりたいというおじいちゃんの思いに応えて、ご家族の方々、おとりもちの方々のお手間入りで、昔ながらの葬儀。

ずーっとお世話になりっぱなしの隣人として、いっしょにゆっくりお送りしました。


思い出す田舎ならではのおつきあい。

滅多に旅行など行かなかったころ。旅行に行けば隣近所におみやげを買ってくる習慣でした。おかずのお裾分けと同様に、おみやげは、どこが境かわからない庭を通って、勝手口から勝手口へ。おいしいもの・珍しいもの・旬のものは分け合う習慣でした。今も、その習慣は続いていますが、回数はずいぶん少なくなりました。

お寺の本堂や庫裏をなおしたとき、什物や家財道具を、隣家の二階に預かってもらっていました。まだ、造作のしていない、粗壁のままの二階の半分ほどは、お寺の荷物で埋まっていました。そして、そこはボクたちの遊び場でもありました。

その二階で、Hちゃん(ボクより八歳くらい上の隣のお姉ちゃん)の「アタックNo.1」や「リボンの騎士」を読み、Kっちゃん(ボクより六歳くらい上のお兄ちゃん)には、紙飛行機や竹トンボや凧を作ってもらいました。おなかが空くと、台所でごはんにソースや醤油をかけて食べました。ボクよりひとつ年下のYちゃんには、親分面をしていたように思います。

隣家のお仏間に座ると、そういうことがどんどん思い出されて、ほんとうによくしてくださったおばあちゃんのことを偲ぶと、泣きたくなるほど懐かしさがこみ上げてきました。


淋しいし悲しいけど、ボクはお通夜やお葬式が大好きなんだと思います。



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by e.wash-r | 2013-03-30 23:34 | おまいりにて | Comments(0)
三ヶ日へ 3  -光明遍照十方世界 念仏衆生摂取不捨-
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ミカン畑のみえる高台の葬儀場。金色の霊柩車、鮮やかな花輪。その土地の流儀がそのまま風土。

火葬場で、父の死を受けとめようとする真摯な義弟の話を聞きました。葬儀でこそ。

死が縁ではあるけれど、いい時を過ごしました。

大事なことだと思います。



曹洞宗の葬儀。

お骨あげのあと、繰り上げの初七日法要。そのあと、村の方々による「お念仏」という儀礼。

「お念仏」は、鐘を打ちながら「観無量寿経のご文」と「回向句」と「念仏」を繰り返すという作法でした。

  光明遍照十方世界 念仏衆生摂取不捨

  願以此功 徳平等施一切 同発菩提心 往生安楽国

  南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 ・・・

節こそ違っていましたが、以前、長良川の上流の曹洞宗の村で聞いた「お念仏」とほぼ同じでした。異宗の異国で聞く「お念仏」は、驚きでありましたが、ボクにはやっぱり心地よいものでした。


すべてのおつとめが終わったあと、導師をつとめてくださったご院さんに「お念仏」についての話を聞きました。

いわゆる「お念仏」は、曹洞宗の教えにもなく、作法にもなく、地域の習慣として行われているとのことでした。


長良川上流と三ヶ日。「お念仏」のおいわれが気になります。




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by e.wash-r | 2013-03-29 23:53 | おまいりにて | Comments(2)
三ヶ日へ 2 -夕暮れ時-
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義弟のお父さんが亡くなられました。ご縁をいただいたころのことを思い出しながら、三ヶ日へ。


夕刻、誰そ彼れの三ヶ日の村。

お通夜の時刻。彼方此方の辻から村の方々が寄り合ってみえます。

ボクの中の(懐かしい)日本の田舎の美しい日暮れの風景のひとつです。



追記

夕暮れはいいですね。その他のボクの中の(懐かしい)日本の田舎の美しい日暮れの風景。

・家々から食事や風呂焚きの煙があがり、村の彼方此方でたなびくさま。

・日が暮れても遊び続けるこどもたちを、たとえば「ごはんができたよ。」と呼ぶ声。



・・・昔話をはじめたら、そろそろ人生終焉のころということらしいです。




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by e.wash-r | 2013-03-28 23:34 | おまいりにて | Comments(0)
『伝道』 -美濃四十八座-
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本願寺派が出版している『伝道』という定期刊行誌があります。2013年3月1日発行のNo.79に、「美濃四十八座」という記事を寄せました。

正確に言うと、「美濃四十八座」について、諸事情があって回り回ってボクのところに原稿依頼があり、諸事情からおそれおおくもお引き受けし、投稿したという次第です。

「美濃四十八座」への思いは十分あるのですが、なんとも稚拙な文章になってしまい、反省するばかりか、恥ずかしい思いをしております。

言い訳も含め、どうでもいい裏話を少し。

まず、「美濃四十八座」開座寺院は現在17ヶ寺です。少なくとも17ヶ寺のご院さんは、みな熱い思いです。そういうみなさんの熱い思いを集約するかたちで原稿を書けるといいのかもしれませんが、そういうことはちょっと難しいわけです。

個性的なご院さん方の熱い思いをまとめる力量はボクにはありません。ない以上、聞かないのが得策。内緒で書きました。原稿チェックもしてもらっていません。ということで、抜け駆けのボクの独断の原稿と言うことになります。同志のご院さん方には、申し訳なく思っていますが、同じ熱で伝えたいことはおおよそまんべんなく書けたとは思っています。

言い訳1。

4000字の原稿依頼でした。ワープロソフトのフォーマットの設定ミスで、最初、16000字で原稿を書いてしましました。書いてから気づき、全体を1/4にする作業。結果、粗雑な文章になってしまいました。

言い訳2

執筆期間が、宗門の宗会議員選挙と重なりました。多少、宗会議員選挙を意識しましたし、それと選挙運動と重なったことが結構きつかったです。「美濃四十八座」には、宗門への思いもあると受けとめていただけたら、有り難いです。


本願寺派の許可がいただけるようなら、いつか原稿をUPしたいとは思っています。


もうひとつ、どうでもいいことですが、原稿料がいただけるらしいです。宝くじが当たれば、本堂が建つかもしれません。






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by e.wash-r | 2013-03-27 23:39 | お聴聞 | Comments(2)
beetle ーコガネムシとカブトムシー
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5年前、当寺で第二の人生を始めたジェットフィール・ハイライダーことHONDA・HR-Vの走行距離が16万kmを超えました。当寺に来てからでも12万km。毎日、平均60km以上走ったことになります。

さすがに最近、HR-VのCVTに疲れが。そろそろ退任の時期かも。



ひとつ前の型のミドリ色のマーチが気になっています。コガネムシみたいで・・・。


将軍さまに「次はミドリのマーチというのいかがでしょうか?」とお伺い。

軽く「いいんじゃない。」とおっしゃっていた将軍さまですが、最近、「マーチなら白がいい。」とおっしゃるようにようになりました。

「きれいだから。」だそうです。「いろいろ見たけど、Kさんの家の白、きれいやよ。」と。


おことばですが、Kさんの家の白はVWのビートルです。


テントウムシもコガネムシもカブトムシもbeetleではありますが・・・。
by e.wash-r | 2013-03-26 23:42 | そらごと、たはごと | Comments(2)
ゆりかごから墓場まで
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社会福祉施策の指針として、戦後各国に普及した「ゆりかごから墓場まで」という標語ですが、今のことに精一杯な現代の情勢のなかでは、死語になりつつあるような気がします。

個人的には好きな表現ではないので、消えていくことに寂しいという思いはありませんが・・・。


受けている役の関係で、小学校の卒業式に出席する予定でした。法務の段取りをして、結構楽しみにしていましたが、急務が入りいわゆるドタキャン。

卒業式にこそ出席しなかったものの、朝病院へ行き、昼葬儀をつとめ、夕方こどもと遊ぶという人生の縮図のような、平常の日暮らしからしたらバラエティに富んだ受け身のおつきあいの一日を過ごしました。

夜、M家のおじょうはん。Mさんがいわゆる「家族葬」について苦言を呈されました。簡単に言うと次のようなことです。葬儀についての、社会的な本質だと思いました。

『葬儀に来なくてもいいといわれたら、その後どうつきあえばいいのか?』

日本という国の文化・風土の中で育まれた旧来の「社会性」とは何なのか、捨て去るのであれば、その前に、少なくとも理解しておくことは必要なのではないかと思うのです。

いつの間にか日本は、仕事最優先の、それもその中身は実は個人の利益優先という、世知辛い世の中になってしまったような気がします。


思うところがあり、つい批判的なもの言いになりました。

思うところ、そのうちまた書きます。・・・いろいろ。





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by e.wash-r | 2013-03-25 23:38 | そらごと、たはごと | Comments(4)
力及ばずして倒れることも辞さないが、力尽くさずして挫けることも辞さない


きょうもとっても力尽きました。寝ます。


※コメントありがとうございます。返信しばらくお待ちください。申し訳ありません。




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by e.wash-r | 2013-03-24 23:01 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(2)
超宗寺永代経法要
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今までお取り次ぎされたご講師のお名前が書かれた冊子。懐かしいお座の記録がありました。
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お相伴にあずかったおとき。


超宗寺永代経法要のお取り次ぎ。

凛とした雰囲気の中、大勢の方々のおまいり。なんとかひとりでも多くおまいりして欲しいと、あの手この手のご苦労を重ねておられるご住職、前住職のお話を聞き、一朝一夕のことではないことを感得。刺激を受けました。

お聴聞の方々の中に、顔見知りの方が何人もいらっしゃいました。ボクの裏も表もご存じの方々。

緊張で口の中がカラカラに乾きました。お取り次ぎなのに緊張するというのは、まだまだ自意識過剰ということなんでしょうね。ただただ仏徳賛嘆につとめたいものです。


尊い仏縁にあいつづけたお彼岸。その仏教週間最後の日。また段取りが悪く、お彼岸のお荘厳を片づける時間がありませんでした。最近、どうも怠慢です。





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by e.wash-r | 2013-03-23 23:32 | おまいりにて | Comments(2)
『字通』白川静  -一の矢、二の矢-
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ほんの30分ほどでしたが、師と仰ぐご院さんのひとり・M師と歓談する縁に恵まれました。

M師はお会いするたびに、"残された時間は少ない、勉強されよ。"とおっしゃいます。そして、勉強の方法や、ヒント、オススメの本等を教えてくださいます。

日々漫然と過ごし、勉強から遠のいているボクは、恥ずかしさで耳をふさぎたくなるほどなのですが、不思議と心地よい刺激でもあります。


M師に、最近気になっていることをお話ししました。

【仏教では、なんらかの刺激を受け、それに対する痛みや反応が生じるのを「一の矢」と呼ぶらしい。これはいたしかたがない。・・・ところが、修行していないと「二の矢」にやられてしまう。二の矢は、そのことをいつまでも思い悩み、自分を責め、自信を失い、不安を増大させる。・・・仏教では、「一の矢は、避けられない。しかし二の矢は、叩き落とさねばならぬ」と教えられるという。】という文章に出会いました。

ボクは、ちょっと違和感を覚えました。「一の矢」はほんとうに「一の矢」なのだろうかという疑問を抱いたからです。

『曠劫よりこのかた常に没し、常に流転して出離の縁あることなし』という身においては、「一の矢」があるとすれば、それは思いも及ばぬ遠い昔に受けた「最初の矢」のことであり、今の私が受ける「矢」は、数えきれぬほど受けてきた「二の矢、三の矢」のひとつなのではないか、と思うのです。

そこで、ほんとうに「一の矢」「二の矢」という喩えがあるのだろうかと調べてみたら、『雑阿含経』に相当する経文があることがわかりました。その経文の意味を知りたいと思うのですが、根気がなくて・・・云々。

ボクの話を聞いてくださったあと、M師は「一部でいいから、辞書を引きながら漢文を読んでみるといいよ。」と。そして、付随して、『字通』という漢字辞典をすすめてくださいました。

自習・勉強するということがどれほどできるかは別問題として、とりあえず『字通』という漢字辞典で、ときどき字を引いてみたいと思いました。

白川静編・著『字通』平凡社刊。早速、中古を探しました。(というか廃刊?なので、古本しかないらしい。)



とりあえず、手に取ってみてのお粗末な感想。  ・・・・・「デカイ!」 




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by e.wash-r | 2013-03-22 00:59 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(2)