『彼の流儀』
人生は、自ら演出するイベントである。
人生は、疲れ果てて眠ることである。
人生は、短パンとTシャツで事足りるものである。

高校の時以来ずっと、あらゆることをともに築いてきたE師のお見舞いに行きました。背開きにして、脊髄の一部を取り除いたのだそうです。

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「あの頃の未来に、ボクらは立っているのかなぁ。」と回顧するまでもなく、十数年来、「彼の流儀」は変わっていません。

いくらか懐かしい話しをしたあと、退院後、まず生活復帰をして、社会復帰するまでのすこしの間に、やれる限りのことをしようと盛り上がりました。

お互い、いつの間にかつとめが何より楽しくなって、それはそれでいいとしても、置き去りにしてきたものがちょっと多すぎたかもしれないいうことで、話がまとまったわけです。

海と山と川のボクたちの流儀も、折に触れ書いていこうかと。
# by e.wash-r | 2005-02-22 00:01 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(0)
「エホバの証人」の方、再訪

「エホバの証人」の方から、手紙をいただきました。

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「手紙」を載せたこと、
一部しか載せなかったこと、
ご容赦を。



昨年の12月、お寺を訪ねていらっしゃった方が再訪され、その時の話題になった『肉食』について、手紙を書いて届けてくださったのです。

何度も真摯に読みました。ただ、ボクの信仰のうえからは、領解(りょうげ)することはできませんでした。信仰には、それぞれの信仰の依りどころがあります。我が依りどころをもって、他の信仰を理解しようとしても、そこには自ずと限界があると思うのです。

互いに自らの信仰の正義・絶対性をふりかざすことは、空虚なことです。信仰のうえから、互いが共有できる部分とそうでない部分を混同しないように気をつけたいものです。

「自信教人信」ということの微妙な難しさと大切さを、考えざるをえない「手紙」でした。


・・・いかにも分別があるような、かっこいいこと書きすぎた気もしてきました。

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# by e.wash-r | 2005-02-21 08:37 | そらごと、たはごと | Comments(0)
イグアナの命日
今日は、ひょんなことで我が家の一員になったグリーンイグアナ・「ガグー」の命日です。

8年前、ホームセンターのバーゲン商品になった「ガグー」は、Iさんに発見され、動物の好きな長男へのプレゼントになりました。京都から、飼育用のケースとヒーターとペットフードとともに、我が家にやってきたわけです。

以後、その得体の知れない生物は、ボクたち家族といっしょに何とか生きてきました。試行錯誤の中で、「ガグー」のことがすべてに優先していた時期もあります。例えば、「ガグー」の主食・小松菜。お正月、ボクたちが食べる雑煮には、「ガグー」の食べない茎だけが入っていました。

我が家に来て5年後、「ガグー」は死にました。ヒーターの上で死んだ「ガグー」は、すぐに内蔵が腐乱し、異臭を放ちました。まさに変わり果てた姿でした。

長男は、腐乱し、どろどろの体液を漏らすガグーを、気持ち悪いとも言わず、泣きながら抱きしめて山に運びました。こどもたちといっしょに、裏山に「ガグー」を埋葬し葬儀をし、すこし、ほとけさまの話をしました。寒い冬の夜の山で、いつまでも悲しい顔をして手を合わせていたこどもたちの姿が忘れられません。

無条件に、手を合わせる姿は尊いと思います。

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おそらく、もうすぐ反抗期を迎えるであろう長男が、言いました。
「2・3日前から気になっていたけど、たしか、ガグーの命日やったね。」

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# by e.wash-r | 2005-02-20 00:01 | 智慧と慈悲 | Comments(5)
名古屋空港  ーお世話になりました-
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2005/2/17、中部国際空港セントレアが開港しました。

ボクたちには、便利だった名古屋空港は、かなり寂しくなります。でも、山形や松山、帯広等、魅力的な地方都市への航路は残るようです。

名古屋空港、通称小牧空港の所在地は、実は名古屋でも小牧でもありません。
愛知県西春日井郡豊山町です。

中部圏以外の方には、あまり馴染みのない地名かも知れませんが、イチロー選手の生まれた街であり、イチロー選手の記念館もあります。
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役割の大半をセントレアに譲る直前の名古屋空港へ行きました。自販機の移動や駐車場の縮小工事等が進んでいます。気のせいではなく、確かに哀愁が漂っていました。

空港移転によって、この町もなにがしかの変化を余儀なくされるのだろうと、豊山を走りながら思いました。大変なことだと思います。そこにあるのが当然だと思っていたものが、無くなってゆくわけですから・・・。

お釈迦様がおっしゃった意味が、具体的な世の中の有様を指してのことだったのかどうかはわかりませんが、やはり、「諸行無常 諸法無我」ということばが、日本的叙情を伴って浮かんできます。

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# by e.wash-r | 2005-02-19 09:23 | そらごと、たはごと | Comments(0)
村の結婚式
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結婚式というよりは、嫁入りという感じ。こどものことばでは、「お嫁さんを見に行く」、または、「嫁入り(よめり)のお菓子をもらいに行く」、といいます。それが、村の結婚式。

村の内の親戚づきあいというのがあって、近隣10件ほどの方々とは、葬式・法事・結婚式は呼び合う習わしです。結婚式の場合、村の内の親戚は、当家の代表としてお嫁さんを迎え、お嫁さんを見に集まった方々にお菓子を配る役目です。

法務が重なり、菓子撒きはご無礼しましたが、ホテルで行われた披露宴には、すこし遅刻して、駆けつけました。

ボクのテーブルは、村の内のおじさんたち。離婚経験者のAさんたちは、
「今がピーク。」
とか、
「離婚のエネルギーは、こんなモンじゃない。」
とか言っています。そう言われても、どう反応していいか・・・。

毎年、除夜の鐘を撞きに来てくれる新郎T君。
自作の歌を歌って祝福しているのは、夏休みのお経の練習に来ていたO君。
赤ちゃんの時から知っているだけに、みんな大きくなったというか、こちらが年をとったというか・・・。

今度は、かわいらしいお嫁さんや赤ちゃんを連れてお寺に来てくれるのを、楽しみにしていますよー。

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# by e.wash-r | 2005-02-18 00:01 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(0)
無題
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最近、穏やかになったものだと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

喜怒哀楽のうち、怒と哀がピーク。
こんな気持ちになったのは、10年ぶりくらいです。
人間の本質は変わらないということ。


疲れた。

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# by e.wash-r | 2005-02-17 00:01 | そらごと、たはごと | Comments(3)
心配事  -とりあえず目先のこと-
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心配事が絶えません。

とりあえず、こどものこと。
長女の高校入試の前日だというのに、長男の問題で、学校へ行ってきました。職員室で、丁重に1年□組のUの父親であることを名乗ると、そこにいらっしゃったのは、大学の先輩H先生。

懐かしくも、生徒指導の先生だけに、ちょっと気まずい思いでいると、
「お姉ちゃん、明日、入試やねえ。」
とH先生。
長男のことしか頭になかったですが、長女もお世話になっているんだと、慌てて話を合わせました。

人間は、心配事で潰れてしまわないようにうまくできているみたいです。数限りない心配事を全部一度に心配していたら、とても耐えられないので、とりあえず目先のことを心配しているときは、その先のもののことは、気にならないように自己防衛するシステムができているのではないかと、ボクは思います。

過日、A地区の報恩講におまいりしました。村には荘厳一式とお名号があり、年に一度、お宿を決め、お飾りをして報恩講をお勤めされます。

A地区は、昔は、松一式で報恩講のお華を立ててみえました。山に入って、材料を採ってくることことからが、お華立ての仕事です。今は、なかなか松一式というわけにはいきませんが、それでも、野山で素材を集め、仏華を立てお荘厳してみえます。

お宿を受けられたTさんの心配事は、そのお華の立て方です。
「ご院さん、情けないことに、私らの心配事は、思わんとこにあるモンです。いざ、準備を始めたら、お華立てに一番苦労しました。」


ご法座では、お年寄りの方から聞いていたA地区の報恩講の歴史をお伝えした上で、お取り次ぎをしました。忘れられそうになっているA地区で築いてこられた信仰のすがたを、わかる限りは、伝えたいと思たからです。

すべてが終わったあとTさんが、満面の笑顔で、
「安心するっていうことですなあ。」
とニコニコしてみえます。無事、お華を立て、報恩講を勤め上げた安堵感だけではない笑顔だと思いました。

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# by e.wash-r | 2005-02-16 12:34 | おまいりにて | Comments(0)
道俗時衆共同心 唯可信斯高僧説
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組の仏教壮年会の研修がありました。会所は、当正蓮寺です。

2年以上続いた正信偈の講義も、いよいよ最終回です。ご講師のY先生には、お世話になりました。すべてに参加することはできませんでしたが、ボクもできる限り、お聴聞したつもりです。

なにより、一日の仕事を終え、夜の10時過ぎまで、おそらく時によっては夕食もとらずに参加された壮年会の方々には、頭が下がります。それに対し、さらに多くの御門徒さんを誘いきれなかったのことを、住職としておおいに反省しなければなりません。


ひとつ、研修会のたびに思うことがあります。
参加対象を特定して、その特徴に呼応した研修を勤めるということは、できそうでなかなかできないことのように思います。

テーマを持った研修や学習も時に必要だと思いますが、我が教団には、オープン参加のお聴聞という伝統があるわけですから、あらゆる人が来てくださる法座・おみのりを仰ぐ場を、見直してゆくときのような気がします。

道俗時衆ともに同心に、ただこの高僧の説を信ずべしと。


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# by e.wash-r | 2005-02-15 12:50 | ようこそ正蓮寺へ | Comments(0)
濃姫の産地  -S地区の法座-

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「濃姫」は岐阜特産のイチゴです。S地区では、ハウスで栽培されています。

最近、“完熟”ということばが、何となく流行っています。「濃姫」もやはり完熟がおいしいのだそうです。法座が終わってから、完熟・取れたての「濃姫」をご馳走になりました。中まで濃い赤で、おいしかったです。へたのついたまま、ほおばるのが、正統・濃姫のおいしい食べ方だとか・・・。

s地区は、ほとんどが真宗の御門徒で、春が来る前に、村の追弔会と報恩講をお勤めされます。元々は、在家法座だったそうですが、今は村中のT寺さんの本堂での法座です。昔ながらのおときも作られ、お荘厳もお供えも、お寺の報恩講とほとんど同じくらい手間をかけてのお勤めです。

午前のお座のあと、法務があったので、残念ながら、おときの席に着くことができませんでした。ありがたいことに、婦人会の方が、おときをパックに詰めてお弁当にしてくださったので、法務の前の僅かな空き時間に3分くらいでいただきました。おときもまた、おいしかったです。

午後の法座がはじまって30分。本堂の中に蔓延したけだるい雰囲気は、おいしいおときの効能ということにしておきましょう。

とっても、うれし~い一日でした。(イチゴとおときがおいしかっただけでなく、)

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# by e.wash-r | 2005-02-14 00:01 | おまいりにて | Comments(0)
A地区追弔会  
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午前中、A地区の追弔会法要でした。

A地区では、母屋を新築すると、家のお披露目もかねて、法座のお宿をする習わしです。今年は、新築されたところがなかったので、役員のTさんがお宿を引き受けられました。

庭の掃除、台所の片付け等、おまいりの方を迎えるために、当家の方は、随分の時間と体力と気を使って、大変なことです。Tさんは、別居の息子さんを呼び寄せ、しきたりを説明しながらのお勤めでした。

お取り次ぎをしながら、若い方も、お年寄りの方もおまいりしていらっしゃる様子を眺め、お寺の法座とは微妙にちがう雰囲気を楽しみました。お聴聞の方々との近さ、大勢の方で窮屈な感じさえする座敷の閉塞感が、いい感じでした。

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# by e.wash-r | 2005-02-13 00:01 | おまいりにて | Comments(0)
「シザーハンズ」の街のよう
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きれいな映像と音楽の映画が好きです。

15年前、中央仏教学院という不思議な学校で学びました。
当時は、秋に「馮翊(ふよく)の集い」とう、いわゆる学園祭がありましたが、今もあるのかなあ?

夜の学院の教室で、何かしたいと思い、高校時代の子分のような存在の医師、I君を無理矢理頼んで(騙して)、「医療現場における死」というようなテーマで、講演を企画しました。

「医療現場において、死を医学的な死という概念のみで受け止めることはできない。家族が死を受け入れたとき、はじめて死が成立する云々・・・。」

熱血漢であるI君の熱弁で、楽しい夜だったと記憶しています。

その前座のつもりで、夜の教室をミニシアターに仕立て、定番中の定番の”きれいな映像と音楽の映画”を3日間上映しました。

「ニューシネマパラダイス」
「グレートブルー」(当時は、完全版の「グランブルー」がリバイバルされる前でした。)
「シザーハンズ」

若い学院生には、退屈だったかも知れません。


小学校の広報の役をお受けしている坊守が、学校の様子を写真に撮ってきました。その中の一枚が、「シザーハンズ」の舞台の街を連想させました。

一枚の写真から、15年も前、I君の語った「死」の意味を思い出すとは、ちょっと年をとったということかな。・・・

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# by e.wash-r | 2005-02-12 00:01 | そらごと、たはごと | Comments(2)
しばらくお待ちください。
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申し訳ありません。
たぶん、夜まで更新できません。

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# by e.wash-r | 2005-02-11 07:56 | Photo only | Comments(0)
不思議なジュース  -食は記憶-
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亡くなった祖母は、ボクたちが境内で遊んでいると、いつも、お菓子やジュースを出してくれました。ボクには馴染みものばかりですが、はじめて来た友達にとっては、カルチャーショックを受けるようなものもあったと思います。

お供えのおさがりのお餅は、瓶のなかの水に浸して保存してありました。いわゆる水餅です。それも、甘辛く油で炒められて、ボクたちのおやつになりました。醤油と砂糖と油が絡んだ、軟らかく、すこしカビ臭い餅については、それなりのファンもいたように思います。

また、よく作ってもらったのが、梅酢を水で溶いたもの。透明感のある赤紫色で、クランベリーのジュースのようにきれいな色をしています。色からは想像もできないような味の飲み物でした。なま暖かくて、酸っぱくて塩っ辛い、そのきれいなジュースは、はじめて飲む友人たちの甘い期待をことごとく裏切りました。


毎月、Sさんの家では、おまいりの後、不思議な飲み物がでます。いつも、よく味わって飲むのですが、いったい何からできている何なのか、全く判りません。

色は、半透明というか白濁したうすい黄緑色。
状態は、すこしとろみがあります。でも粘度があるという風ではありません。
味は、う~ん、甘くて、辛くて、酸っぱくて・・・。
いつも、湯飲みに入った暖かいのをいただいています。

正直なところ、ボクにはちょっと苦手な味ですが、不思議なジュースは、そのままSさんの家のおまいりの味です。

いつも、ジュースの正体を聞いてみようとは思うのですが、不思議な味は、ナゾのままの方がいいようにも思います。宗教は不思議です。



◆写真は、イメージです。というのは、懐かしいいい色のでる梅酢がなかったので、絵の具を溶いて、作りました。いわゆる、「ヤラセ」です。あしからず。

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# by e.wash-r | 2005-02-10 00:01 | そらごと、たはごと | Comments(0)
井のなかの蛙、大海を知らず  -写真は、「井のなかの亀」-
林遊@なんまんだぶ』さんが、当Blogのことを記事にしてくださいました。
それから、『Hongwan NEWS Site』(おねんぶつ関係のサイト集です。)に載せてくださいました。感謝!

時間を作っては、林遊さん提供のリンクを訪ねまわっています。
つくづく、世の中にはスゴイご院さんがいっぱいいらっしゃるんだなあと思います。
「井のなかの蛙、大海を知らず」でした。(ボクの周りにも、スゴイご院さんがいっぱいいらっしゃるので、文意は一部不適かも。)

話は飛んで、昨年、四国を巡りました。丸亀の正宗寺さんに『法然上人櫂堀の井戸』を訪ねました。小雨降るなか、井戸をのぞき込むと、まん丸の子亀が数匹。さすが丸亀!などと、写真を撮ったのが、今になって役に立ちました。

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         「井のなかの亀、大海を知らず」と写真をこじつけることにします。


またまた話は飛んで、海賊の多発地帯マラッカ海峡では、スマトラ沖の地震以後、海賊被害が一件もないそうです。海賊も津波の被害にあったらしいという話です。

つくづく、海は広大です。

    如衆水入海一味   「衆水、海に入りて一味なるが如し」・・・当

ちなみに、賊とは、
1 他人に危害を加えたり、他人の財物を奪ったりする者。
2 国家・社会の秩序を乱す者。

賊と裁く人がいます。
賊と省みる人もいます。   

    如衆水入海一味  「衆水、海に入りて一味なるが如し」・・・現:私説

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# by e.wash-r | 2005-02-09 00:42 | 智慧と慈悲 | Comments(0)