E寺報恩講  -変わらぬもの-
b0029488_23562249.jpg
17日午後、E寺報恩講におまいりしました。

H寺さんの報恩講は、黒衣・五条袈裟・切り袴で出勤するのが習わしです。いつもの調子で、色衣を着てしまうと、導師をすることになってしまうことがあるので、みなさんバッチリ黒衣です。

なぜ黒衣なのか、ずいぶん前にお尋ねしたことがあるような気もしますが、思い出せません。また機会があったら聞いてみようと思います。

おまいりの終わった座敷で、S寺Y先生が、色について、おおよそ以下のような話をしてくださいました。(聞き伝えですので正確でないところもあるかも知れません。ご容赦を。)

阿弥陀さまの蓮台の色は基本的には青だけれど、白いものもあるんです。近江に逃れた蓮如上人をお世話した講があって、以来、その講が今も大切に守っている阿弥陀さまの蓮台は白いそうです。
なぜ蓮台が青かというと、インドでは青は尊い色なんです。そして、日本では白なんだそうです。同じ意味ということです。
ではなぜ、阿弥陀さまは、青や白ではなく金色かということになるんですが、青や白は尊い色だけれども、時が経つと変色してしまう。だから、変わることのない色、つまり金色が、阿弥陀さまにふさわしいということのようです。
尊いということにもまして、変わらないということが大切なんです。

金属としての「金」に、経済的価値があり、そのことが宗教的な「金」にも通ずるのだと単純に思っていましたが、すこし認識が変わりました。

変わらぬものとは、「阿弥陀さまの慈悲」・「褪せることのない金の輝き」・「私たちの飽くなき執着」。

「褪せることのない金の輝き」への飽くなき執着を続ける私たちが、「褪せることのない金の輝き」をもって阿弥陀さまの変わらぬ慈悲をあらわすというのは、論理的には大きな矛盾のようです。

一見陳腐に見えるその有様ですが、自信を持って、それは信仰だと言いたいと思います。
# by e.wash-r | 2005-01-19 00:01 | おまいりにて | Comments(0)
S寺報恩講  -伝統-
b0029488_124852.jpg
16日午後、S寺報恩講におまいりしました。

16日お逮夜のおつとめは、『浄土法事讃作法』。
読み方・作法等、出勤前によーく習礼をしないとおつとめできません。

おつとめの後は、高田篤敬師のお説教。高座でのお取り次ぎです。

S寺さんというのは、リンクでも紹介しております本巣・正尊寺さん。新しいものが大好きなご院さんは、ハイテク機器・PC・ITを駆使して、ありとあらゆる方法でお念仏を伝えようと奮闘していらっしゃいます。

新しいもの、方法を取り入れるということは、受け継いできた伝統を捨てるということは全く別のことです。S寺さんの報恩講におまいりして、そのことをつくづく感じました。

ボクを含め、ある意味S寺ご院さんの姿勢と熱を慕って参集したものとっては、報恩講をつとめることのよろこび・楽しさ、そして元気をいただいたご縁でした。

More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-18 00:01 | おまいりにて | Comments(0)
T寺報恩講  -昔話に花が咲く-
b0029488_23571087.jpg                                                              T寺・K寺のかわいい若さん。
6歳・6歳・12歳・9歳・38歳。








16日午前、T寺報恩講におまいりしました。
T寺さん、K寺さんのかわいい若さん方が揃っておまいりで、ほのぼのとしたイイ感じでした。

70歳を越えられたE寺さんが、お衣を着たこどもさん方をみて、
「僕は9歳の時得度をして、4年生の時からおまいりにいっていたけど、こんな小さかったんやなあ。得度の時は、夜寝られなくて、泣く子もいたですよ。」
と、しみじみ懐かしそうに話されました。

お斎までの時間、総代さんとご住職から、60年以上前のT寺さんの話を聞きました。

「いたる所に河間と呼ばれる湧き水が流れ出す池があり、その水が境内の周りを堀のように囲み流れていた。」
「間口9間の本堂の大屋根に登ったこともある。」
等々。

T寺さんは、明治24年の濃尾震災で本堂が倒壊し、数十年をかけて昭和初期に再建。しかし昭和20年7月9日の岐阜空襲で焼夷弾を被爆、諸伽藍とともにその本堂は焼失したそうです。

今、拙寺で余間にお供えするときに使う台は、T寺さんの旧本堂の材料でできていると聞いています。すべてが焼失したT寺さんの旧伽藍で、唯一残ったものかも知れません。総代さんと御住職にそのことをお伝えしました。

よろこんでいただけるなら、里帰りもいいもんだとボクは考えています。
# by e.wash-r | 2005-01-17 23:56 | おまいりにて | Comments(1)
伊勢長島と近江堅田
b0029488_217226.jpg1/10、家族サービスで伊勢長島のナガシマスパーランドへ。

石山戦争において、伊勢長島の願証寺は本願寺の重要な拠点のひとつでした。そこで起きた『伊勢長島の一向一揆』は、老若男女約2万人の門信徒の死によって、終焉しています。



b0029488_2174024.jpg1/13、ご正忌報恩講のおまいりの後、近江堅田の浮き御堂を観光。

堅田の本福寺・法住は蓮如上人のご教化を支えたひとりです。本福寺と近江堅田の門徒衆は、比叡山衆徒の念仏弾圧から、命がけで本願寺と蓮如上人を守ったといわれています。



御正忌報恩講中、奇しくも訪れた伊勢長島と近江堅田。
かつて、それぞれの地で起きたことを、どう受け止めたらいいのか、複雑な気持ちです。

More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-16 00:01 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(0)
号外  -1月9日、御消息発布-
b0029488_111130.jpg1月9日、御正忌報恩講のお逮夜法要に引き続き、総御堂で、『親鸞聖人七百五十回大遠忌についての消息』が発布されました。

ご消息は御門主から私たちに宛てられた手紙です。

その一部一文一言をもって、まるでご門主の、み教えのお墨付きを得たかのように、
・我が思想の行動の原理としなかったか。
・我がふるまいをを正当化する理由にしなかったか。
・我が理想を宣布するための手段としなかったか。

手紙は、私が受け取るものです。
私が利用するものではありません。

私たち教団の歴史を深く潔く省みて、『ご消息』を読みたいと思います。

More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-15 00:02 | 智慧と慈悲 | Comments(0)
御正忌報恩講 2

昨日のつづきです。


b0029488_23211888.jpg報恩講の駒札が立つ阿弥陀堂門。
b0029488_23222744.jpg幔幕の張られた総御堂。
b0029488_23232120.jpg向拝と縁。
ここで、報恩講の冊子が配られます。
b0029488_2324122.jpg総御堂のお荘厳。
ブレてて申し訳ありません。
b0029488_2324354.jpgお仏飯のおさがりでできたおあずき粥のお接待。
暖まりました。


More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-15 00:01 | おまいりにて | Comments(0)
御正忌報恩講 1
御正忌報恩講におまいりしました。

b0029488_2223319.jpgまだ暗い朝6時、黒野別院跡地を出発。
b0029488_2231824.jpg雪の近江を越えて。
b0029488_226045.jpg参拝記念。黒野組35名です。
b0029488_225649.jpg遠忌法要の準備。立派な立札が揚がっておりました
b0029488_2265036.jpgほぼ葺きあがった御影堂。平成20年完成予定です。



More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-14 00:01 | おまいりにて | Comments(0)
冬の遊園地
b0029488_015118.jpg人混みや雑踏、渋滞・行列は、できることなら避けたいものです。しかし、人のいない遊園地というのも寂しいものです。

冬休み中、ずっとお寺の手伝いをし、そうでないときはストレス発散の標的にされたこどもたちへのサービスで、冬の遊園地に行ってきました。よく似た境遇のS寺Kちゃんも誘って。

どのくらい空いているかというと、普段なら何十分、何時間と並ぶアトラクションの待ち時間は、0。でも、乗る人が揃うまで、逆に待たされるようなことも・・・。

夕方、T寺Mさんから携帯に電話。
「鷲岡さん、今どこにいますか。」
「長島スパーランド。」
「そうですか。ちょっと待ってください。こどもさんと代わります。」
「えっ!Mさんもいるの。」

拙寺、S寺さんばかりでなく、T寺さんも忙しい年末年始を送られたのでしょう。忙しいとか言いつつも、やはり人間、ちゃんとどこかで息抜きはしないといけません。

でも、どうしても遊園地は苦手です。怖いわけではありません。一瞬の興奮の後のむなしさが、どうしようもなくイヤなのです。

今度は自分のために時間を作って、山の雪にまみれて遊びたいものです。
b0029488_0165840.jpg 








                このくらい空いてました。

More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-13 00:01 | そらごと、たはごと | Comments(3)
雪と寒さと炭のにおいの記憶
b0029488_291087.jpgうっすらと雪化粧したZ寺さんへ、報恩講のおまいりに行ってきました。寒々としたモノクロの冬景色の中で、六金色の旗がひときわきれいでした。




当地において、「報恩講」は真冬の季語といってもいいでしょう。こどもの頃の報恩講の記憶というのは、雪であり、寒さであり、火鉢の炭のにおいであったりします。

ある地域のキリスト教徒の方々にとって、「ホワイトクリスマス」という歌が特別な意味を持つのも、わかるような気がするのです。


b0029488_294844.jpg毎年の習いは歴史となり伝統となり、その地と人のこころとからだのどこかに、そっと染みついてゆくのでしょう。





おじいちゃん・おばあちゃんに混じって、訳もわからず本堂に座っていたことが、懐かしさをともなって、いつの間にか我がこととなってゆく。そんな時の流れのなかで、報恩講をつとめてきたのだと思います。

雪が降り、冷え込むほどに、報恩講なのです。
b0029488_12132933.jpg

             

More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-12 00:01 | おまいりにて | Comments(1)
マスコミを斬る!  -こんなもの、見ました。-
b0029488_1292361.jpg


『発射』の意味、Yahoo!とinfoseekで調べました。

Yahoo!  : [名](スル)弾丸やロケットなどを打ち出すこと。「魚雷を―する」(大辞泉)
infoseek : [名](スル)弾丸などを撃ち出すこと。 「ミサイルを―する」(大辞林)


1月10日、疲れてこたつで眠り込んでしまい、目が覚めたのが午前3時。よくあるパターンですが、つけっぱなしのテレビの様子が、いつもとちょっと違っていました。音もなく静かに不気味な静止画が写っています。


「試験電波」とはいえ、「発射中」はないと思うんですが・・・。
Jokeなら、あっぱれ!?

タイトル、勇ましすぎてスイマセン。

More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-11 00:01 | そらごと、たはごと | Comments(0)
書き初め
今日は朝8時からおまいりがあるので、日曜学校は坊守任せ。
こどもは、相変わらず二人だけの参加です。

おつとめの後、C寺さんに頼まれた96枚の付け菓子を作ることにしました。といっても、ボクは、文様を印刷した紙を準備しただけで、おまいりに出かけてしまったので、その後のことはわかりません。

夕方帰ってきたら、きれいに96枚の付け菓子ができあがっていました。早速、C寺さんにお届けしようと思います。
b0029488_2145265.jpg


お飾りの付け菓子を作っているときの写真は撮ってないそうなので、いわゆるヤラセで写真を撮り直そうとも思いました。でも、せっかくなので、後日落ち着いたときに、行程がよくわかるように撮影してUPしようかと思います。

いよいよ冬休みも終わりです。夏休みの最後の日ほどではありませんが、かなりあわただしい一日だったようです。
 
書き初めも、そのひとつ。      
b0029488_2154033.jpg


長い間、書き初めをしていません。今年、もし書くなら、『三日坊主』と書きたい気分です。

More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-10 00:01 | ようこそ正蓮寺へ | Comments(0)
余裕を持って・・・ -R寺さん報恩講-
b0029488_1591978.jpg
公私にわたりお世話になっているR寺さんの報恩講におまいりしました。

R寺さんのご院さんは、教区の大役を務められ、若院さんもまた少年連盟(日曜学校の組織)の重役を続けていらっしゃいます。

若院さんには、報恩講のお取り次ぎ、拙寺サマースクールのご指導等、ひとかたならぬお世話になっております。また、R寺治療院の院長さんとして、壮年会の例会で、仏教に関連して、「心と体の健康」について講義をしてくださったこともあります。

R寺治療院のことは、またの機会にあらためて記事にしたいと思いますし、HPの準備が進んでいるような話も聞きましたので、いずれご紹介できるのではないかと思います。

当地西濃南組のご院さん方に混じって、正信偈・五十六億和讃をおつとめしました。御法話は瓜生津隆真先生。ボクは中央仏教学院で華厳の講義でお世話になりました。

自坊法務の都合で、残念ながらお聴聞ができませんでした。報恩講の時は、余裕を持っておまいりし、お聴聞したいと思うのですが、なかなか思うようにはいきません。申し訳ないことです。

b0029488_211718.jpg境内にはおまいりの方々の自転車がいっぱい。

この時期、大垣でうれしそうに自転車をこいでいる人は、仏法にあった人の可能性大?

More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-09 00:52 | おまいりにて | Comments(0)
付け菓子  -下がり藤と吉祥の文様-
b0029488_23305983.jpg
報恩講御満座のおつとめのあと、ご院さん方とした歓談の一部。

A寺さん  お供えの付け菓子、あれはなんですか。

ボク     和紙に下がり藤と吉祥の文様をパソコンで印刷し、栗落雁に巻きました。
        簡単にできますよ。

B寺さん  下がり藤と吉祥の文様のデータをもらえませんか。

ボク     了解!。

C寺さん  うちの報恩講の分、96枚なのでお願いします。

ボク     ?・・・了解。



つい「簡単にできますよ。」と言ってしまいましたが、ほんとうは、印刷した文様を短冊に切り取り、ひとつひとつきれいに落雁に巻いて固定しなければならないので、結構な手間なのです。

でも、愚痴を言ってはいけません。愚痴を言っては、辛いだけの「作業」になってしまいます。報恩の想いから、よろこんで楽しく巻き巻きしましょう。『手間をかけることが、おそなえです。』などと、カッコイイことを以前書いてしまった手前もあるし・・・。

B寺さんがほしいと言っていた下がり藤と吉祥の文様、下に貼っておきます。
よかったら自己責任でどうぞ。

b0029488_23331598.gif

b0029488_23335012.gif


More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-08 00:01 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(0)
遅い寝正月  -どっちもイイ-
久しぶりにこたつに入って、テレビを観ました。午後3時のワイドショー。年末年始、いろんなことがあったんだなあとしみじみ見入りました。その中で、歌手の小林幸子さんが、紅白歌合戦で恒例の派手な衣装を自粛した経緯をやっていました。

昨年各地で起きた災害、そして、被災者の方々のことを思うと、小林幸子さんは『あの派手なパフォーマンスをする気にはなれなかった』というのです。

その話を聞いた瞬間、ボクは、むしろあのパフォーマンスをすることがそのまま、彼女なりの被災者への応援歌になるのではと思いました。

でも、その後、話は次のように続きました。パフォーマンスをしなくても、歌を『歌うことそのもので十分に伝えられるものがある』と。

さすがだなと納得してしまいました。

歌に自信があるから、派手なパフォーマンスをしてもしなくても、どっちでもいいと言い切れるんでしょう。それがプロということなのだと思います。

そのプロたる所以のひとつが、喜怒哀楽に満ちた感情的なひとりの人間であることなのだとも教えられました。

それにしても、小林幸子さんの話はテレビの中の話。


ところで、ボク自身の自信は何か、ひとりの人間としてこの身を繕っていないか。そんなことを考えざるを得ない遅い寝正月です。


NET上では野放し状態とはいえ、著作権・肖像権って真剣に考えると、難しいものです。よって今回の話題の写真は、なかなか難しいものがあります。そんなわけで・・・あしからず。

b0029488_3264366.gif


More  『西蔵坊だより』へようこそ
# by e.wash-r | 2005-01-07 00:01 | そらごと、たはごと | Comments(0)