瓶の牛乳とコーヒー牛乳。Sご夫妻からいただいた誕生日のプレゼント。 ありがとうございました。美味しくいただきました。 いただくとき、全く無意識に、開けた紙蓋の裏をペロッと舐めました。舐めて、ふっと、ずっとこうしていたな、と思い起こし、こどものころのことを思い出しました。 牛乳もヤクルトもガラス瓶だった時代。牛乳は木の牛乳箱へ、ヤクルトはプラスチックのポケットへ、それぞれ、牛乳屋さんはカブで、ヤクルトのおばさんは自転車で、毎笹届けてくださった時代。 みんな、紙蓋の裏、舐めてたのかな? 時々歩いて渡る名鉄岐阜駅の直ぐ東の踏切。 その踏切の脇の溝、たぶん湧き水です。何十年も前から、濁ったところを見たことがありません。 この溝を覗くと、昔は必ずモクズガニがいました。石やコンクリートの破片の陰の決まった場所に。 もう何年もモクズガニのすがたを見ていません。でも、今でも、その場所を通ると、ふっと溝を覗き込み、モクズガニを探してしまいます。今日も覗きました。 ガラス瓶の紙の蓋。 街の中の溝のモクズガニ。 まるで何十年も前のノズタルジーだなあ、と思ったのですが、実際、何十年も前のことでした。 「つい昨日のような・・・」というセリフが、大友克洋の『さよならにっぽん』のなかにありました。そんなことを思い出したのですが、それも何十年も前のこと。 何十年も前のことを思い起こすのは・・・、 #
by e.wash-r
| 2018-05-22 00:04
| 溺レル
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中学生、小学校の高学年になって、それぞれ部活に塾にと忙しいいこどもたち。今回は、久しぶりに全員揃いました。 ボクが寺に戻ると、こどもたちは、ちょうど稽古を終えて、書院から本堂へ走ってくるところ。銘々に、尊前に座っておまいりするこどもたちに声をかけ、写真用に、もう一度4人並んでおまいりしてもらいました。 花は、アマチャ。お菓子は、Aさんが、「お茶の稽古のこどもたちに。」と姫路から届けてくださった塩饅頭。今回も、十分楽しんでいたようです。 こどもたちなりに、軸や花、お菓子等にそれぞれの好みがでてきていて、仏教では、それは分別であり迷いなのですが、娑婆のすがたとしては微笑ましいものがあります。 ボクとしては、こどもたちに、できるだけたくさんのものに出遇い、ある意味、いっぱい分別して迷うのもいいんじゃないの、と言ってあげたいわけです。部外者なので、気楽な発言ですけどね。 . #
by e.wash-r
| 2018-05-21 23:30
| ようこそ正蓮寺へ
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今回はやさしい『正信偈講座』と銘打って、6回目。ボク自身が正信偈の勉強をするいい機縁になっています。 『正信偈』という短い偈文。 わざわざ、字数に規則・制限を設けられたのですから、親鸞聖人は、推敲に推敲を重ね、構造的に仕上げられたに違いありません。私見ですが、親鸞聖人にとって、楽しい作業であったと思うわけです。きっと、ボクの思うところの遊び心満載のご文にちがいないと思うわけです。 そういう思いで、単なる意訳ではなく、構造的に読むというか楽しむというか・・・。生意気なことを書いているようですが、ときどき、そういう部分をなんとなく感じ、楽しいい事前勉強でした。 とにかく、30分、正信偈のお話をし、あとは茶話会。 甘茶をいただきながらだったこともあり、みなさん、こどものころのそれぞれの村の「花まつり」の話題。宗教体験だったかどうか、お念仏のご縁だったかどうかは別にして、こどものころの経験として「花まつり」は、ちゃんと生きていました。 あらゆる質問がたくさん出ました。質疑の場が難しいのは、質問者の意識と周りの方々の関心が必ずしも一致していないこと。そもそも関心ごとについて、温度差がある場は、深入りは気をつけないといけないと思いました。茶話会は、みんなが共有する時間であるのが理想ですよね。 14名の参加。Sさんはちいさなおお孫さんといっしょに。 むちゃくちゃうれしかったです。 例会後、10時、S師と馴染みの「C」さんへ。誕生日の会食。充実の1日でした。 . #
by e.wash-r
| 2018-05-20 23:46
| ようこそ正蓮寺へ
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by e.wash-r
| 2018-05-19 23:22
| ようこそ正蓮寺へ
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母方の曽祖父は、浄土宗の僧侶でした。志願して日露戦争に行き、いわゆる二百三高地の戦いで頭部に銃弾を受け、生死をさまよった後、奇跡的に帰還した軍人でもありました。 その、複雑な生涯は、大前風著『夢みとんさるやね ー紫衣と日本刀ー』という物語にもなっています。(この物語に関連し、戦争の記録として、また人間の記録として、ボクが聞いたことで書き残しておきたい思うことがたくさんあるので、そのあたりは、いずれ折を見てlogに残そうと思っています。) その曾祖父母のそれぞれ四十三回忌、五十回忌を、当寺にて、母が中心になってつとめることになり、曽祖父が最後に住職をつとめた立音寺の門徒さん、母のいとこ・姉妹が、当寺に参集されました。 理由を聞きませんでしたが、赤い衣で勤めてほしいという申し出。言われるままに赤い衣で無量寿経のおつとめをしました。参拝者は、みな八十歳前後。お勤めのあと、昔の盆か正月、祭りの日のような、懐かしいい語らいが延々と続きました。 ほとけさまの縁で、人が寄る。法事はいいね、と心底思う時間でした。 偶々ですが、浄土宗立音寺のご門徒さん以外は、全員、臨済宗、曹洞宗の檀家さんです。そのことは、おおよそ承知していたので、お勤めのあと、他力を丁寧にお取次ぎしました。 本願寺勧学の宮地廓慧和上は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を読まれ、「蜘蛛の糸でカンダタは救われるのだろうか?」という疑問をもたれ、『蜘蛛の糸の』の続きの物語をつくられます。 先日、美濃四十八座・光圓寺真宗講座にて、安方先生から、その『蜘蛛の糸 完結編 浄土に救われたカンダタ』の物語を聞きました。有り難いお話でした。 お取り次ぎは、聞いたばかりの『蜘蛛の糸 完結編 浄土に救われたカンダタ』をそのまま。 曽祖父・釋政範師もよろこばれた阿弥陀さまのお話しです。立音寺の門徒さんは、政範師から聞いた阿弥陀さまのお話しだと頷いていらっしゃいました。おじやおばたちは、こんな話はじめて聞いた、と衝撃を受けているようでした。 こどものころ、最もボクの面倒見てくれた(B型の)おばは、すこしイジワルに「あのきかん坊のMちゃんがこんな話するようになったんやね。最後、どうやって話を納めるのかと興味津々で聞いていたわ。」と。 たぶん、すべてを引き受けるというお慈悲のお心が、意外だったのだと思います。「どうやって話を納めるのか。」、つまり「どうやっても救われない者(カンダタ、ひいては私)が、一体どうやって救われるのか?」というおばの懐疑は、おばのことばで言うなら「そう来るか。」と納まってしまったようでした。 懐かしい話もできたし、おたがい近況も話せたし、ご法義の話もできたし、ほんとうにいいご法事でした。「もう次はないね。」と弱気なことをいっているおじやおばをみて、”また集めてやろう”という気満々になっています。 . #
by e.wash-r
| 2018-05-18 20:59
| ふるさと
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