『萬寿無彊』と『光寿無量』 -隣家のご法事-
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いつもとってもお世話になっている東隣のT家のご法事におまいりしました。

どの位お世話になっているかというと、大法要の時のお宿をお願いしたり、庫裡再建の時、家財をあずかってもらったり・・・。普段は、例えば坊守は、自分の家の畑のようにT家の野菜を採ってきたりもしています。T家のおばあちゃんは、本願寺WebTV『お坊さんがゆく!』に「わかえさん」として出演もしてくださいました。

そのご法事ですので、ご無礼なくおまいりさせていただくべきなのですが、お付き合いのお寺の報恩講が重なっているので、新発意(息子)と一緒におまいりし、お斎には新発意がつくということで失礼しました。

その当村で最も旧家であると言われるT家をはじめ、お寺の近隣はほとんどが臨済宗妙心寺派の檀家さんなので、おつとめは、臨済宗の「おっさま」がおみえになりつとめられます。ボクは参列です。

毎回、ある意味興味津々でおつとめをし、ご法話を聞きます。同じお釈迦さまの教え、ともに転迷開悟の道ですが、やはりその辿る道の違いをつくづく味わうことになる法縁であります。

床の間に懸けられた臨済宗T寺さま書の『萬寿無彊』のお軸を拝見し、よく似た字配りではあるけれど、真宗のお同行の床の間ならば『光寿無量』だろうなあ、と思いを巡らせました。

    衆生本来仏なり
    水と氷の如くにて
    水を離れて氷なく
    衆生の外に仏なし

いっしょに白隠禅師座禅和讃を称えながら、いつか時間があるときに『萬寿無彊』の受けとめ方を聞いてみたいと思いました。

宗派は違っても、ご法事はいいなあ。
by e.wash-r | 2009-01-18 17:48 | Comments(0)
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