市内K家のおまいりにて。おおよそこんな会話。
Kさん ご院さんはオケラ見たことありますか。
ボク そう言えば最近見ないけど、こどものころはよく見ましたよ。
捜してもなかなか見つからないけど、いるとなるといっぱいいました。
田植えのころには、夜よく灯りに飛んできたし、飼っていたこともあります。
結構好きな虫でした。
Kさん わたし、海育ちなので田んぼもオケラ知らないんです。
『手のひらにに太陽を』という歌ありますよね。
あの中で「・・・ミミズたってオケラだってアメンボだって・・・」とありますけど、
オケラがどういうものなのかいまだにわからないんです。
ボク そうなんですか。
言われてみれば、ミミズとオケラとアメンボの中では、
オケラが一番なじみがないかも知れないですね。
おもしろい組み合わせですよね。
Kさん 最近Kちゃんが幼稚園で『手のひらに太陽を』をおぼえてきて、
「ボクらはみんな生きている・・・」といつも大きな声で歌っているんです。
それで、やっぱりオケラというのが何のことがわからないらしく、
「ミミズだって、オテラさんだって、アメンボだって」と、
オケラのところをいつも「オテラさん」と歌うんですよ。
◇ 「オテラ」じゃなくて「オテラさん」と「さん」づけなのが有り難し。
ボク えー、なんかいい話ですね。
Kさん 家でいつも「オテラさん」と言うことばを聞いていて、
「オケラ」は知らないけど「オテラさん」なら知っているということだと思うんです。
ミミズもアメンボもオテラさんもいっしょになっちゃって申し訳ないですね。
ボク いやいや。なんかうれしいんですけど・・・。
Kさん Kちゃん。歌ってみる?
Kちゃん 「・・・・」
ボク Kちゃん。ご院さん、むちゃくちゃうれしいです。ありがとうね。
云々。
・・・オテラは今のところまだ生きているみたいです。
【
1年前の今日のblog 】
【
2年前の今日のblog 】
【
3年前の今日のblog 】
【
4年前の今日のblog 】
【
5年前の今日のblog 】