昔の湯屋喧嘩 ー下宿の思い出ー
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“つかみつく ぜひとりさゆる湯屋喧嘩 いづれを見ても片手わざなり”

絵葉書 昔の湯屋喧嘩 西川祐信? 1908年(繪本池の蛙は1768年)滑稽新聞社發行


高校の時、4畳ほどの部屋に下宿していた。

同じ下宿の下宿生7人の中で、HとYは同じK高の同級生だった。ただ、個性的なHとYはとても仲が悪く、ボクはいつもふたりの仲裁役だった。

3人で銭湯に行ったとき、HとYが裸で口論をはじめた。きっかけが何だったか知らないが、仁王立ちして、お互い如何に自分の父親が働き者かを主張していた。第三者としては、ほほえましかった。

しかし、エスカレートしたHとYは、「おもてへ出ろ!」と叫びながら、裸のままで取っ組み合いをはじめた。ボクは裸のまま仲裁に入った。

3人ともフリチンである。HとYは興奮しているからいいが、ボクは冷静なのでいろいろな意味で恥ずかしかった。


Tumblrで流れてきた『昔の湯屋喧嘩』という画像を見て、当時を思い出した。


教訓

戦いの半分は大切なモノを守ることかもしれない。攻めは、片手わざくらいが上品でいい。
しかし、無防備なフリチンの戦いも魅力的ではある。



                    Tumblr 『西蔵防だよん』 

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by e.wash-r | 2012-04-23 01:19 | ふるさと | Comments(4)
Commented by 釋覺性 at 2012-04-23 13:30 x
おもしろい、絵はがきですね。
私の友達に紹介したら、まちがいなく「欲しい」というでしょう。東京在住で80歳近い男性がいるのですけれど、紙モノコレクターで有名です。自分のコレクションを本にして出版しています。ガムの包み紙・たまごに付いている紙・お菓子包装紙・本のしおり・絵はがき・駅弁の紙・・・とか紙に関するものだったら何でも集めている方です。古い物から順に、きれいにファイリングして取っておくそうです。私からみれば、ただの紙クズなんですけれど、ご本人にとってはこれが「お宝」なのです。
時代時代のデザインが見られて面白いそうです。こういう下品(失礼)な話も好きで・・・・。

Commented by e.wash-r at 2012-04-24 02:26
時代を感じることができるデザインっていいですね。

下品な話、ほどほどにしておきます。調子に乗りすぎると、まさに下品になってしまいますので。好きなんですが・・・。


釋覺性さま
Commented by 竹蓮母 at 2012-04-26 08:45 x
想像したら可笑しいですね。
おもてへ出ろ!って湯船から出ただけじゃなくて
どこまで出て取っ組み合いしてたのか心配
Commented by e.wash-r at 2012-04-27 22:11
説明不足でした。

口論をはじめたのは浴槽、それがエスカレートして取っ組み合いをはじめたのは、脱衣場。いずれも裸、でした。

「おもてへ出ろ!」と叫んでいましたが、ボクが止めに入らなかったら、たぶん、遠慮なくけんかの続きしていたと思います。

ただ、たぶん、いったん休戦して服を着てからだったと思いますよ。意外と、肝心なところでは理性的のような気がします。

それはそれで、良識的ではありますが、カッコ悪!です。


そう思うと、絵はがきの絵、趣がありますね。


竹蓮母さま
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