『飛べ!ダコタ』 感想


園ゆきよちゃん出演の映画『飛べ!ダコタ』を観てきました。

冬の佐渡を舞台に、互いに敵国として戦った戦争の、その癒えない傷をかかえたイギリス人と高千村の人々の心の機微が描かれています。

終戦の5ヶ月後、佐渡に不時着したイギリス機グラマン・ダコタ(ダグラスDC3)"sister ann”をめぐる物語。実話の映画化です。

ボクとしては、村長、消防団長、校長の三者三様の責務と苦悩と行動に、日本の村の力を見たような気がします。国の政治って何なんだろうと思ってしまうほどに。

痛烈な国の政治家批判であるようでいて、自己批判・自己責任に徹し、重いテーマを正義で断罪しない清々しさが心地よく、知らぬ間に戦争と日暮らしを見つめてしまうような物語でした。



企画、物語、メッセージ。

園ゆきよちゃんのかわいらしさ。

佐渡の荒れる海。重い空。強い風。

全部が魅力的でした。


できれば、本物のダコタに飛んでほしかったなあ・・・。





西蔵坊だより:「『風立ちぬ』、そして『飛べ!ダコタ』 -飛行機の話、上高地にて-


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by e.wash-r | 2013-10-07 00:47 | 溺レル | Comments(2)
Commented by 釋覺性 at 2013-10-11 12:58 x
「風立ちぬ」を観るときだったか、予告篇を観ました。観てみたいです。
敵・味方関係ない「うらみ・つらみ」のない世界(怨親平等というのでしょうか?)がいいです。やっぱり。

京都にいらっしゃったとか。私も、来月、真宗本廟(東本願寺)の報恩講にお参りしようかと思って、宿の予約まではしました。さて、どうなるでしょう。大谷本廟の拝堂は、高野山奥の院を模した型だそうですが・・・?
Commented by e.wash-r at 2013-10-11 15:05
とっても考えさせられる映画でしたよ。

ボクたちは第三者の立場で、物語全体を見渡すことができるのですが、映画の中の人たちは、自分のかかえているものしか見えないのです。みんな同じ苦悩なのに。戦争ってそういうものなのだと思いました。

上山、楽しみですね。


釋覺性さま
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