午後2時、ようやく夜まで時間が空いたので、法衣を私服に着替え、行き先未定のまま、でとにかく家を出ました。辻ごとに、どちらに曲がろうか迷いながら選択したのは、八草峠を越えて日本海へ向かう道。
新緑の美濃山地を越えて、海を見に行くドライブのつもりでした。
余呉の町を過ぎたところで、笠をかぶりハッピを着た人たちが輿を引く行列とすれ違いました。なんとなく気になって、Uターン。車を降りて、写真を撮ろうと後を追いました。先頭の方から、「蓮如さまのお通り~」という掛け声が聞こえます。
大谷派の『蓮如上人御影道中』でした。そのまま後をついて、お立ち寄り所の「景好寺」まで歩いて同行。北国街道を南進し、街道から少し坂を登り景好寺へ。
境内、本堂前に着くと、お輿車から、白抜きの抱き牡丹紋のついた朱布で包まれた蓮如上人の御影が本堂にご安置されました。
おまいりのあと、道中行の方にお話を聞くことができました。また、景好寺中の方から、冷たい飲み物のお接待までお受けしました。思わずの飛び入りながら、有り難いご縁でした。
お話では、何日も前に吉崎御坊を出られ、本日、栃の木峠を超え、中河内の集落を経て、景好寺へいらっしゃったとのこと。急遽、柳ヶ瀬トンネルを抜けて敦賀に向かうのを変更し、蓮如さまが来られた道をたどり、北国街道を北上することにしました。
吉崎まで行くこともできなくはなかったのですが、まず北國街道沿いの真宗越前四ケ別院を参拝。福井の町に着くころには、しっかり日が暮れてしましました。
九頭竜を抜けて、深夜帰宅。当初の目的の日本海にはたどり着けませんでしたが、充実した午後のひととき?でした。
四ケ別院参拝については別掲予定。