先のlog【昭和7年発行 日曜学校生徒必携】をupしたあと、なにか引っかかるものがあり、少し調べてみました。
『日曜学校生徒必携』の裏表紙には、名前が書いてありました。
上安食 **正*
T家のことは、おじいちゃんのこともおばあちゃんのこともよく知っていますが、「正*」さんという方を知りません。あっと思いました。引っかかっていたものが、なんとなく予感していた悲しい歴史に繋がっていきました。
預かったものの中に、下がり藤の紋がはいり、本願寺の落款のある三つ折の院号法名がありました。
晃忠院釋正*
察するものがあります。過去帳を調べました。
晃忠院釋正*
俗名 **正*
昭和20年4月18日 往生
行年27歳
想像するに、
昭和7年を過ぎたころ、「正*」さんは日曜学校の生徒でした。
13・4歳の少年だったのだと思います。
昭和16年、戦争がはじまります。このとき、「正*」さん22歳。
日時はわかりませんが、出征。
おそらく『陣中尊号』とともに。
昭和20年、「正*」さん戦死。
26歳。終戦の4ヶ月前。
本願寺、『院号法名』下附。
以上、感傷は入っていますが、事実と確信的な推察のみ列記。
当blog
【陣中尊号】もよろしかったら御覧ください。
昭和7年発行日曜学校生徒必携
陣中尊号
院号
どれも尊いですが、繰り返したくない歴史です。