最近流れてきたイイ話、二題。
1、【トゲアリトゲナシトゲトゲ】
ハムシというカブトムシの仲間がいて、
その中にトゲだらけのグループがあって、
トゲトゲという名前が付けられてる。
そのトゲトゲの中に、
トゲのないやつがいて、
トゲナシトゲトゲという名前が付けられた。
そのトゲナシトゲトゲの近縁種に、
トゲのあるやつがいたので、
トゲアリトゲナシトゲトゲという名前が付いた。
◆ということらしいですが、実に混沌は人間の本質ですね。
2,【モンゴル海軍】
海軍大尉バトバヤンはモンゴルには海がないと言ふ.
ほんとの海がみたいと言ふ.
モンゴルには海がない.
内陸国であるモンゴルには海はないのは,まぁ,当然と云えば当然なんですが……
ですがしかし,海軍があったりしたのです.
モンゴル北方には,フヴスグル湖という大きな湖があります.
1920年代から,その湖上に船を浮かべ,活動してきたのがモンゴル海軍でした.
隊長,バトバヤン海軍大尉以下兵員は7名.
所有する船舶は動力船スークバータール号と油送用バジル数隻.
泳ぎが出来るのはバトバヤン海軍大尉のみという,いささか,ささやか過ぎる軍隊だ!
任務はフヴスグル湖の北岸に在るソ連の石油基地から,モンゴル国内に石油を輸送することのみ.
そんな呑気なモンゴル海軍にも変革の時が訪れました.
1990年代に吹き荒れた共産圏の民主化の流れはモンゴルにも到達し,1997年にモンゴル海軍は民営化され,また唯一の任務であった石油輸送も,原油による湖の汚染を恐れた政府による代替ルートの建設により,その手を離れてしまいました.
現在,7人の元海軍軍人達が何をやっているかと云うと,スークバータール号を使って,観光客相手にフヴスグル湖観覧航海をやってるのだそうな.
観覧航海が終わった後は,湖畔でジンギスカンのバーベキュー.
そこで,モンゴル海軍に伝わる,スークバータール号を称える歌なんかを歌うらしい.
もし,モンゴルに行くかもしれない人は,北の方で細々とやっている観光海軍のことを思い出してやって頂けませんでしょうか?
できれば現地に行ってスークバータール号の写真を一枚!
◆まるで小説『タタール人の砂漠』のような話ですね。
◆「トゲアリトゲナシトゲトゲ」も「スークバータール号」(「スフバートル号」)も検索すると画像が出てきます。興味ある方は、是非!
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