

T家のお取り越し。”お仏壇の掃除をしたらでてきた”という桐箱。
たぶん「何十年も前」にお迎えされた、お脇掛けの親鸞さまと蓮如さまのお軸の箱です。
”ご院さん、なんとかしてほしい・・・”ということで、Tさんから預かってきました。
たまたま、お寺にあった「今の箱」と並べてみました。
時代を感じます。
「何十年も前の箱」と書きましたが、いつごろのものかはわかりません。「今の箱」とも書きましたが、同じく、いつからこの形になったのかもわかりません。本願寺には、記録があると思いますが・・・。
と言うのは、親鸞聖人の750回大遠忌法要のとき、50年前の700回大遠忌法要のポスターの写真を当blogに載せたら、本願寺からそのポスターについて問い合わせがあったことがあるからです。
資料を残し再利用するというのは、意外と難しいいことなのかもしれません。
歴史というものが、断片的に残った特別な事象・しかも多分に恣意的に語り継がれたものであることが多いように、また、あたりまえの市井の日暮しを辿るのが難しいように、淡々と続く普通の日常は、情報として残りにくい一面があるような気がします。膨大なアナログデータとして保存されていたとしても、それを検索する有効な手段がない、という側面もあるでしょうし。
そのような状況ですので、詳しくは調べませんが、箱の写真だけUPしておきます。
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