うれしかったこと3 ー『醒睡笑』ー
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過日、長男が「何か読む本ない?」と言って、本棚から『醒睡笑』と『補陀落渡海記』を持っていきました。

数日して、「全部読んでないけど、わしはこの話がいいと思う。」と言って、栞をはさんだ『醒睡笑』を持ってきました。

『醒睡笑』は、江戸初期、安楽庵策伝が編纂した笑話集。登場人物は、うつけ、堕落僧、文字知り顔等の多様な庶民。のちの落語等に大きな影響を与えたと言われています。

栞をはさんだところを読みました。


こざかしい男とうつけものが、京へ旅します。

宿の風呂で、こざかしい男は、うつけものをからかって、こづきます。

「これは京の風呂の慣い、腹を立てるのは田舎者。気にするな。」と。

うつけものは、ならばと後から入ってきた老人をこづきます。

老人は「愚かもの。」と大声で怒ります。

うつけものは、その声を聞いて「田舎者だ。初心者だな。」と言いました。


だいたいこんな話です。そして、最後、以下の歌で結ばれています。


風呂たきの我身はすゝになりはてゝ
人の垢をば落とすものかは


最後の一句で、やっぱり阿弥陀さんの他力の世界が現出します。


煩悩障眼雖不見  まどいの眼には 見えねども
大悲無倦常照我  ほとけはつねに 照らします

前後しますが、

極重悪人唯称仏  罪の人々 み名をよべ
我亦在彼摂取中  われもひかりのうちにあり

ですね。






by e.wash-r | 2018-02-09 23:48 | 智慧と慈悲 | Comments(0)
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