「子どもの貧困について」という研修会

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黒野組の僧侶・各種団体の①合同研修と②住職連絡会と③懇親会。


”宗門の方針に従って”、「子どもの貧困について」の研修。母子生活支援施設の施設長さんでいらっしゃるX師のお話を聞きました。同級生でした。

表面化しにくい問題であること、定義が様々であることから、実態がわからないのが現状らしいですが、7人に1人が「こどもの貧困」状態であるという調査報告もあるらしいです。また、母子生活支援施設が抱える難しい問題も伺うことができました。


講義を受けて、話し合い。

ずっと皆さんの話し合いを聞いていましたが、「夏休みにこどもの日を設けている正蓮寺さんの意見を聞かせてください。」と指名されたので、以下のようなことを話しました。


・応仁の乱で荒れた京の飢え苦しむ人々に、寺社は炊き出しをしたそうです。しかし、経済的に続かなかったといわれています。そんななか、蓮如上人は、おみのりを伝えることが本願寺のつとめとされたそうです。史実なのか、作り話なのかはわかりませんが、ボクは、蓮如上人の500回遠忌のとき、この話を聞きました。以降、大切にしています。

・地域のこどもの支援を続けていらっしゃる方から、親がつとめていて祖父母等が同居していない家庭のこどもの夏休みの昼間の実態を聞き、夏に3日ほどですが、朝から半日(4時頃まで)、こどもを預かる日を設けました。自分の好きなことだけしかしていませんが、体力的に”キツイ”という感想です。今年は、もうやめようと思いましたが、坊守と相談して半分意地でやりました。それなりに、お寺としてできることのひとつだとは思いますが、キツイので、とにかくやる気しだいです。自身が続けられるかどうか不安なので、おすすめしません。

・この問題は、そもそも政治、行政、地域社会、家庭の問題です。寺として、僧侶として関わるには、スキルも時間もお金も惜しみない労力も必要。正直なところ、ボクたちが、独自に真摯に行動するのは無理だと思います。研修会なら出席すればいいのですが、いざ行動となると、現実は厳しいと思います。お寺・僧侶のつとめに注力したうえで、むしろ、一市民として、既存のものにできる協力をするのがいいのでは、と思います。例えば、会所として場を提供するなど、活動の要請に応えることはしていけばいいと思います。


以上の生意気な意見を、5分以内で話して、勝手ながら、中抜けで法務へ。その後、どんな展開になったかは聞いていません。


法務から戻ってくると、①研修とその後の②住職連絡会はもう終わっていて、次の③懇親会の場へ。

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楽しかったですが、今回の研修のあと、ごちそうをいただく懇親会というのは、なんとなくシュール。なんとなくですが。






by e.wash-r | 2018-12-04 23:47 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(0)
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