当寺の裏山を森山(もりやま)と言います。その森山の北の集落を山後(やまうしろ)と言います。
その山後のご門徒さんから電話。
“山後の田んぼで、幼稚園のこどもたちが田植えしてますよ。見に来ませんか?”
早速見に行きました。
幼稚園児だけでなく、小学生未満のこどもは、新生児までひとりもいない当村に、先生とこどもの声が響いていました。
まだほんの50年前までは、田植えとなると、田んぼも畦道も、おとなとこどもでいっぱいだったんですけどね。
それは、お寺が暇になる時期でもありました。
さらにその昔は、この時期、お寺は託児所になったと聞いています。
親鸞聖人お田植え歌
五劫思惟の苗代に 兆載永劫の代をして
一念帰命の種をおろし
自力雑行の草をとり
念々相続の水を流し
往生の秋になりぬれば
このみとるこそうれしけれ