Sekine-ism -フィールドワーク-
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大学の恩師、関根清先生の古希のお祝いの会に出席。

久しぶりに、いわゆる"関根節"を聞き、学生の頃と同じように、日頃の怠慢を叱られているような居心地の悪さを感じつつも、おそらく会場の誰もが感じていたであろう懐かしさに、酔いしれました。

スピーチのなかで、先生は、希代の復興を遂げた"戦後の日本"を支えた精神風土論として、新渡戸稲造著、矢内原忠雄訳『武士道』(岩波文庫)を読むことを、薦めてくださいました。
関根先生から、記念にいただいた『武士道』を、今読んでいる最中です。

師を仰ぐのみで、痛風のお仲間入りをした以上に、学問で続くことは到底できないていたらくの身です。先生に教えていただいた自然地理の現場とは、すこし違う場所にいる今のボクにできることは、『武士道』の「読書感想文」もどきを書くことくらいかも知れません。夏の終わり、時期も気分もちょうどいい頃です。せめてもの、ご恩返しになろうかと・・・。

フィールドワークの大切さを徹底的に教えてくださった先生。
でも、フィールドへ行けば何とかなるさと、逃げるように研究室を出るボクたちに、
「フィールドに行けばイイってモンじゃないだよ。」
と、勉強不足を叱咤してくださったのも先生です。

研究室とフィールドで濃厚な日々を過ごした同級生と、数年ぶりの再会。ほんの少しですが、「仏教」の話をすることもできました。

おたがい、変わっていないことに安堵するあたり、年をとったのかも。
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川崎地質のSさんが差し入れてくださった各地の銘酒に、sekine-ismの一端を垣間見た、懐かしく心地よい一日でした。

「ノスタルジーだけじゃダメだよ。」
と、また叱られそう・・・。




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Sekine-ism -フィールドワーク-_b0029488_22514638.gif『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
仏教のこと、山や川や海のこと、TIBETのこと等、思いつくまま書いています。
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by e.wash-r | 2005-08-23 23:59 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(0)
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