霜柱 -焚き火ができない時代-
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例年になく霜柱をよく見ます。

寒いだけでは、霜柱は立ちません。十分な寒さに加えて、土中の水分が必要です。
存分に降った雪が解け、当地に、連日の霜柱を立たせていると言えそうです。

村のボーリング大会があり、そのあとの飲み会の席で、ひとつ年下のSくんと、こどもの頃のことで盛り上がりました。

S君の家は、集団登校の集合場所になっていました。

寒い冬の間、Sくんのお母さんは、毎日のように焚き火をして、ボクたちこどもが集まってくるのを待っていてくださいました。みんなで焚き火にあたるのが楽しみで、寒さのなか霜柱を踏んで、早くからS君の家に集まったものです。

Sくんの家の庭には、梨やイチジクの木があり、夏には、それらを採って食べるのも楽しみでした。

冬の寒い朝の霜柱と焚き火、夏の梨やイチジク・・・。
ボクたちは、ボクたちが楽しんだことを、ちゃんと次の世代・こどもたちに伝えただろうか?

話すほどに、楽しいだけでは終われない昔話になりました。
by e.wash-r | 2006-02-13 19:04 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(2)
Commented by 迷人 at 2006-02-13 23:12 x
昔は路上で焚き火をしたりしていましたが、今は隅々まで舗装されていて、焚き火をする場所もありません。
もっとも、場所があっても焚き火をすると役所や消防署に叱られます。
古き良き文化や思い出を次の世代に伝えようにも、その環境すらどんどん無くなっていますね。
焼き芋は石油ストーブの上かオーブンで焼くものと相場が決まっている今日この頃なり。
Commented by e.wash-r at 2006-02-13 23:53
柿農家の方が、枝を剪定して、畑で燃やしていたら、消防車がやってきたという話を聞いたことがあります。
「ダイオキシンが出る!」と、通報があったのだそうです。

やっぱり、焼き芋は、田んぼで燻る籾殻の中で、行方不明覚悟で焼きたいですね。
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