当西蔵坊から南東約3Kmほどのところを椿洞(つばきぼら)といいます。
椿洞は、2004/3、日本最大規模の産業廃棄物不法投棄が明らかとなったところです。
また、2004/10、用水路に落ちた野生の小熊が捕獲された場所でもあります。
その椿洞を超える峠で、スピード違反の取り締まりをやっていました。いわゆる、「ネズミ捕り」です。ボクは以前、ここで捕まっています。そんな思いもあって、ネズミ捕りの測定器に向かって走っていく車に、ことごとくパッシングをして、その存在を知らせました。

パッシングしながら、ボクの行為の意味を考えました。
今すれ違った車は、スピードを落とすかもしれないけど、その後、結局誰かが、捕まるんだろうなあ。
ボクのしていることは、捕まる人を先送りしているだけのこと。
そう思うと、なんとも言えないむなしい気持ちになりました。測定器の傍らのお巡りさんにも、申し訳ないような気もするし・・・。
見せかけの親切(のつもり)は、そういうものなんでしょう。
"すえとおる"ということの意味を、痛感しました。
ただ、でも、やっぱり、ボクとしては、「ネズミ捕り」していたら、パッシングして欲しいなあ。
※ 写真は、椿洞での取り締まりの様子ではありません。山県市小倉、伊自良川のほとり。
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『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
仏教のこと、山や川や海のこと、TIBETのこと等、思いつくまま書いています。
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