性に関することは、正しいとか間違っているとか、好きとか嫌いとかは、それぞれ個々が独自の基準を持っています。その通底がない場合、理解しあえないどころか、犯罪になるというのが性の問題であり、難しさだと思います。
性犯罪についての研修を受けてきました。
法務省が作成した【性犯罪者の再犯を抑止し,子どもや女性を被害から守り,社会の安全性を高めること】を目的とする性犯罪者処遇プログラムの研修です。
こういう研修を受けるたびに思うのですが、つくづく、ボクたちは犯罪と紙一重で生きていると思います。
研修を受けながら、スタンリー・キューブリック監督の『時計仕掛けのオレンジ』を思い出しました。30年も前に観た映画なので、詳細は憶えていませんが、"暴力"の映画だったと思います。
先日、友人から借りた『フルメタルジャケット』を観ました。同じくキューブリック監督がベトナム戦争を描いた映画です。もう少し厳密に言うなら、ベトナム戦争という状況を通して人間を見つめた映画です。
2作の根底に流れているもの、似ているような気がします。
研修のなかで、被害者の苦悩の姿も知りました。
法律や正義で、暴力や犯罪を糺し裁くことが、すべての問題の解決ででないことは自明です。
ボクの裁量を越えているということだけは自覚して帰ってきました。
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『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
仏教のこと、山や川や海のこと、TIBETのこと等、思いつくまま書いています。
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