『ゴジラ丸船長浮気めぐり』 -ごきぶり丸-
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宮原昭夫氏は、ハンセン病を題材にした『誰かが触った』で、1972年、第67回の芥川賞を受賞しています。

船好きの宮原昭夫氏は、『KAZI』という船の雑誌に、船と船乗りを描いたエッセイを連載します。それらは、後に『ゴジラ丸船長浮気めぐり』という単行本になりました。

そこに紹介された『ごきぶり丸』。古風な名前ですが、17フィートのヨットです。

"たとえ第3次世界大戦が起きて、地球が核に汚染されたとしても、必ず生き残ってみせる"という崇高な生への執着を持った『ごきぶり青年団』なる集団の夢のカタチ、それが『ごきぶり丸』です。

『ごきぶり青年団』がいったい何をしたかったのかは不明です。しかし、鉄の掟はありました。


            -ごきぶりを殺してはならない。-


やがて、『ごきぶり青年団』の団員たちの多くが家庭を持ちました。
家族のためか、あるいは、単なる健忘か、鉄の掟はなし崩しになりました。

ゴキブリ団子まで作って、ご近所に配っちゃったりしていたりして・・・。


"命の尊厳"とは何なのか。
はたして、論理の世界で合理的な答えを見いだすことができるのだろうか。

「いつか」につづく。





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『ゴジラ丸船長浮気めぐり』 -ごきぶり丸-_b0029488_22514638.gif『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
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by e.wash-r | 2007-05-10 02:09 | 遊びをせんとや生れけむ | Comments(0)
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