各種治療・検査について、主治医の先生、担当の看護婦さんから毎回丁寧な解説を受けています。
基本的には、目的・意義と方法、その効果についての話ですが、成功率や危険性・合併症について等、不利益な話もかなりの割合を占めます。
同意書への署名が必要なことも多く、医療行為が根本的に抱える問題の深さを実感しています。人間が完璧な知を持ち得ず、行為もなし得ない以上、社会的な努力とある種のいい加減な感情で解決するしかないのでしょう。
1≦0.000004
今日の検査について、ショック死亡率が1/25万ほどあることを告げられました。率で言うと0.0004%です。生まれてきて死ぬ確率は1/1、100%です。単純な比較はできないものの、ボクは100%の確率より0.0004%の確率にリアリティを感じます。
「いつか」死ぬ確率と「今」死ぬ確率との違いなのですが、「いつか」は「今」を包括しているということに、ボク(たち)は気づかないふりをしているんだろうなあ。
まだ、ほんの3日ほど、病院という場で生活しただけですが、医療現場の方々のお世話になりながら、つくづくハードな状況だなあと思いました。
すっかり白髪になり少しやつれた感じの□□先生とかつての若々しさをなくした感じの○○先生と廊下で雑談しました。ふたりとも高校の同級生です。現場の厳しさを痛感しました。行政の問題が多分にあるのだと想像します。
ボクにできることは、笑顔でできるだけ気持ちよく患者を全うすることと、自分の意志でしっかり1票を投じることかなと殊勝なことを考えています。
以上ふたつ、天井を見ながら思ったこと。
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『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
仏教のこと、山や川や海のこと、TIBETのこと等、思いつくまま書いています。
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