今日の午後、それほど風も強くないのに、境内の銀杏が音を立てて一気に散りました。
春の牡丹雪が降るようでした。
境内が黄色くなったお寺で、Wさんの奥さん13回忌のご法事。
よくお寺に遊びに来てくれるSちゃんたちのおばあちゃんでもあります。
娘さんが岐阜に嫁いでいらっしゃったこと、Wさん自身も岐阜に引っ越していらっしゃったことがご縁です。
勤行と法話の後、寒い本堂で、ストーブにあたりながらのんびりお話しをしました。
「今の家が11軒目の家です。」
と、Wさんは、生まれ故郷の長野のこと、戦中戦後の暮らしのこと、仕事のこと、子どものこと、奥さんのこと等々、淡々と話されました。ことば少なく饒舌という不思議な語りを、娘夫婦、孫に混じって、心地よく聞きました。
70数年、11回の引っ越しを経て、今おまいりくださり、ここでいっしょに手を合わせてくださったのだなあと思うと、何とも感慨深いものがありました。
阿弥陀さんにあえてよかったですね。
【
1年前の今日のblog 】
【
2年前の今日のblog 】
【
3年前の今日のblog 】
..................................................................................................................
よ う こ そ 『 西 蔵 坊 だ よ り 』 へ
『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
仏教のこと、山や川や海のこと、TIBETのこと等、思いつくまま書いています。
よろしければ、TopPageより、ゆっくりご覧ください。
『西蔵坊だより』TopPage