
第10代本願寺門主・証如上人(1516~1554)の時代の御文章を調べてみえるO師が訪ねてみえました。
O師が調べていらっしゃる証如上人の時代の蔵版の御文章は当寺にはありませんでしたが、お名号、阿弥陀如来御絵像など当寺の古い法物について、いろいろ教えていただきました。
O師のおかげで、傷んで読み取れなかった阿弥陀如来御絵像の裏書きが、証如上人のものであることがわかりました。当寺にとっては、かなり意味のあることです。
1605年、当寺は、本願寺から「正蓮寺」の寺号と本尊木佛の許可を拝受しています。
それ以前は「西蔵坊(房)」と号していたと「正蓮寺旧記写」にあります。
史料の火災焼失等により、「西蔵坊」についての詳細はわかっていませんでした。
今回おおよそ特定できた「阿弥陀如来御絵像の本尊」の年代(千五百年代前半)と、寺伝による「お名号の本尊」の年代(千四百年代後半)は、『正蓮寺』公称(19605)以前の『西蔵坊』時代の信仰のすがたをしめすものです。
『西蔵坊』と呼ばれる坊舎で、少なくとも百年以上お念仏が相続されたことになります。
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『西蔵坊だより』は、 森鏡山 正蓮寺の住職の日記です。
仏教のこと、山や川や海のこと、TIBETのこと等、思いつくまま書いています。
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