a capital offence by Rob Ireton
夏の終わり、手にとまった蚊を見て思ったこと。
「ただ吸うだけなら、そのくらいの血、気持ちよく差し上げてもいいのに・・・」
痒くならないなら、蚊に刺されることはそれほど苦にならないと思うのです。
普通、生物はその個体と種の保存のために有利な行動をとるのが一般的です。それなら、蚊の場合、安全に、つまり人間に嫌われないように吸血した方が、生物としては理にかなっているような気がします。
『なぜ血を凝固させないためとは言え、あとで痒くなるような成分を用いて、つまり人間に嫌われ身を危険にさらすような方法で、蚊は血を吸うのだろうか。』
夏からずっと気になっていました。
偶然、某所で、何気なく見ていた週間文春に"答え"らしきものを見つけました。
蚊の歴史は1億年以上、
人の歴史はせいぜい300万年ほど。つまり、痒い!と思う人が出現するずーーっと前から、蚊は蚊の方法で動物の血を吸っていたのです。新参者の人間が、自分の都合で蚊の伝統的な吸血方法を非難(敵視)しているという構図です。
ありがちな話でした。
これで一件落着!だといいのですが、どうもスッキリしません。
人間側の問題として、やっぱり痒い思いをするより、気前よく血を吸わせてあげた方がいいような気がするのですが・・・。
ところで、あの気になる蚊の羽音は、雌のラブコールらしいです。おおよそラの音だそうです。
ラの音は黄鐘。
蚊の羽音も、「黄鐘会にまいれよ、法を聞けよ」の催促と受けとめればいいんですね。
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