2010年 10月 15日 ( 1 )
【発掘】  「ヒマラヤの青いケシ」
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押し入れの掃除。いろいろと懐かしいモノを発掘。

古本屋の値札のついた古い『山と渓谷』が3冊でてきました。目次を見ると3冊ともにチベットの記事が載っていました。


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4年前、当blog「ヒマラヤの青いケシ」のなかで、次のような文章を書きました。

青いケシは、チベットやヒマラヤを象徴する花です。
不確かな記憶ですが、ダライ・ラマ14世も、祖国チベットの思い出として、山に咲く『ヒマラヤの青いケシ』のことを語っておられたことがあったように思います。



"不確かな記憶"の部分の記事を発見しました。


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山と渓谷誌・ダライ・ラマ14世単独謁見記 
『もうひとつのチベット紀行「ラダック、そしてダラムサラ」』より抜粋。

 ・・・山の話をしようと決めていた。以前に撮影したカイラス山の写真をお見せしながら、和やかに話は進んだ。
「山は動きませんねえ」と法王はポツリと言った。山についてなにかひと言という質問への、それが答えだった。つづけて私は、印象に残る山はありますかとたずねた。
「うむ。そうですね。ゲ・ペル・リでしょうか。」
 聞き慣れない山だが、ラサ市郊外のデプン寺の裏にある、小さな山だそうだ。
「どっしりとした感じの山でしたね。そこに、最初は十三歳のとき、次は二十代でしたか、登ったことがあるんです。頂上にとても大きな青い花が咲いていましてね、それでよくおぼえているんですよ。・・・とにかくとても大きかった。ブルーポピーはあちこちで見ましたが、あんなに大きなものはあそこだけです。」
 法王はそう、身振り手振りも交えて、その花の大きさを示した。
「色もまたすばらしくてねえ。あ、ちょうど、こんな色ですよ。」
 法王は右手を伸ばすと、私の着ていた空色のジャケットをつまみ、この色、この色と笑った。・・・

後藤ふたばさんの1993年・秋の紀行文です。


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今も、法王の「そう、私たちの状況は、とても悲しい。・・・悲しいのです」というチベットの状況は変わっていません。むしろ、チベット問題が叫ばれるたびに悪くなっているような気がします。

同じようなことを、なんとなく感じるのです。今回の劉暁波氏へのノーベル平和賞で、中国という国は頑なになるだけではないかと。声を上げた人たちへの粛清がまたはじまるのではないかと。

遠くで平和や人権を語ることは簡単です。チベット問題や天安門事件を批判することは、ボクにもできます。ただ、政治家やノーベル賞など、相応の立場・権威ある第三者がそれを語るときは、それなりの覚悟がないといけないと思うのです。

言うだけでは事態は悪化するだけかもしれません。是非、責任ある行動をと・・・。




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by e.wash-r | 2010-10-15 21:29 | Tibet/西蔵 | Comments(0)